欠点だらけの自分は嫌いだ。
がんばって、ダメな自分を変えたいーー。
あなたは、そんな風に思い詰めていませんか？
昨日の記事で紹介したお客様は、
若い頃から「自分に厳しすぎる人」でした。
「自分はなぜか、人に好かれない」
ある日そう気づき、悩んで、
こんな自分を変えよう、欠点をなくそう、と
必死に努力してきた方でした。
でも、お客様が必死になればなるほど
周囲との関係はギクシャクし、
イライラした彼女は子どもに八つ当たりーー。
それでますます自己嫌悪に陥る悪循環で
八方塞がりになった末、私にご依頼がありました。
セッション後のフォローとして
私は１本の映画を、お客様にお勧めしました。
それは、『男はつらいよ』です。
昭和44年（1969年）の作品なので、
「見たことがない」という方も多いでしょう。
でも、このテーマソングはご存知じゃないかしら？
「この３連休に
親子で一緒に観て、笑って、
ぜひ感想を語り合ってくださいね。
」
生真面目なお客様に、私はそう提案しました。
「欠点だらけの自分でも大丈夫」と、
肩の力を吹いて欲しかったから。
また、欠点こそが魅力にもなりうる、と
気づいて欲しかったから。
そして、
自分やわが子に温かい目を向ける
きっかけになれば…と願ったから。
フーテンの寅さんは、バリバリのＡＤＨＤです。
彼は一つ所にじっと留まっていられない性分で、
旅から旅へ、テキ屋稼業をしています。
バカで、おっちょこちょいで、
喧嘩っ早くて、がらっぱちで、
面食いで、惚れっぽくて、
不器用で、お人好しで、真っ正直な寅さん。
毎回、派手にしくじって反省するものの、
ちっとも変わらない寅さん。
欠点は多いけど、愛すべきキャラクターです。
寅さんを取り巻く人たちは優しいです。
みんな、はぐれ者の寅さんを
「ありのまま」受け止めています。
口ではなんだかんだ言いながらも、
心の底では、寅さんを本気で心配しています。
それは、彼らが
寅さんの「良さ」をよく知っているから。
寅さんが、身内にも通りすがりの人にも
分け隔てなく接する情の厚い男だと、
また、
自分の損得勘定はそっちのけで
他人のために尽くす男だと、よく判っているから。
だから、
寅さんは常に騒動を巻き起こし、
周りの人たちに迷惑をかけているけれど、
みんなから愛されています。
それは劇中の話だけでなく、
日本中の観客からも、長く愛されてきました。
（余談ですが、『男はつらいよ』は、ひとりの俳優が主役を演じた
世界最長の映画シリーズとしてギネス世界記録に認定されています。）
現代ほど便利ではないけれど、
現代よりもずっと安心して生きられる
「あったかい」社会。
『男はつらいよ』の世界に、私は憧れます。
思考整理アドバイザー・野中ナオミでした。
片付けられない。 忘れっぽい。
おっちょこちょいで、失敗ばかり。
時間管理が苦手で、いつもバタバタ。
気が散りやすく、物事をやりおおせない。
頭の中がぐちゃぐちゃで、自信が持てない…。
そんな貴女の人生を解きほぐし、一緒に整理します。
混乱状態から抜け出そう！
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