ADHDは「ごほうび」と「おまけ」に
めっぽう釣られやすい人たち。
目の前にニンジンがぶらさがると
飛びついてしまうんです。
先日、次男の主治医とお話ししました。
「次男は学生会の活動に力を入れすぎて
前期末の成績が下がっていました。
でも、いい社会勉強をしているようです。」
「夏休みに彼を診察した時も
学生会の話を熱く語ってくれましたよ。
イベント用品のレンタルを一手に引き受けて
発注管理しているとか。
申込み締切りを守らない学生もいて、
レンタル業者との板挟みに苦労していると。
『そんなの、期日で切ってしまえば
いいじゃないか』
と私が言ったら、
『先生、そういうわけにはいかないんですよ』
と、こぼしてました。(笑)
中学までは締切り破りの常習犯だった彼が!
ずいぶん大人になりましたねぇ。」
「ええ、本当に。
仲間と働くのが楽しいんでしょうけど、
地味で面倒な仕事を
粘り強くやっている姿には感心します。」
「無償の奉仕活動を熱心にやり続けるって、
すごいことだと私も思います。
お母さんもご存知のように
ADHDは脳の報酬系に問題がありますから。」
「彼は陸上部もがんばっていますから、
運動が脳を賦活しているかもしれません」
「ああ、それは考えられますね。
そして、勉強が振るわないのは、
薬の飲み忘れが影響していると思いますよ。
能力的には十分やっていけるはずなので。
これまでの調査で明らかになってますが、
服薬と学業成績の間には顕著な関連性があります。
寮で服薬管理をしっかりするよう
お母さんから改めて伝えてくださいね。」
目の前にニンジンがなくても、
粘り強くがんばれる。
それは、子育て目標のひとつでした。
次男は寮生活での体験を通して
いつの間にか
それを身につけつつあります。
なんでもかんでも
親が教え込まなければならない
ということはありません。
親にできることは
子供が自分の力で伸びていける
環境を用意すること。
そして、親という字が示す通り
木の上に立つような視点で子どもを見守る
ことくらいかな、と感じます。
ADHDっ子のお母さん、気長にいきましょう。
思考整理アドバイザーの野中ナオミでした。
