ボクらの少年時代「じゃんこ」 | 小椋聡@カバ丸クリエイティブ工房

小椋聡@カバ丸クリエイティブ工房

兵庫県の田舎で、茅葺きトタン引きの古民家でデザイナー&イラストレーターとして生活しています。
自宅兼事務所の「古民家空間 kotonoha」は、雑貨屋、民泊、シェアキッチン、レンタルスペースとしても活用しています。

運動場での遊びの花形と言えばドッヂボールですが、その他に僕らがよくやったのが「よんむし」と「じゃんこ」という遊び。誰が考えたのか知りませんし、名前の意味も知りませんが、とても良くできたルールで、ラグビーのような要素があるなかなか過激な遊びでした。僕らの子供時代は基本的には制服でしたが、全員、白のシャツに紺のズボンだと地味な絵になるので、ランドセルがある放課後の様子ですが私服という設定で描きました。


「じゃんこ」は円の内側を守るチームと、円の外側の花弁のような広い部分と狭い部分があるところを回る攻撃チームに分かれます。攻撃チームが円の外側を2周回って、一番下の入口から円の中に入り、上にある宝物を踏むと勝ち。両チームとも自分の陣地の外に出されるとアウトなので、外に出て見ているだけになります。攻撃側は縁の外側を走って回るわけですが、細い部分があるのでそこを通るときに守りチームから外に押し出されたり、中に引っ張り込まれたりします。逆に攻撃側が守り側の人を円の外に引っ張り出すこともできます。


攻撃側にとって広くなっている場所は守り側から手が届かないので安全地帯なのですが、攻撃側の人数を減らすために守り側の誰かがジャンプしてタックルし、相手ごと自爆をして押し出すことも可能です。ただし、タックルしても自爆した相手がラインの外に出ずに耐えた場合や、さっとかわされて先に地面に足がつくと自分だけがアウトになります。場合によっては、ひとりの自爆で2、3人道連れで攻撃側をアウトにすることもできます。


攻撃側の誰かが2周回って宝物を踏みに円の中に入っていくのですが、守り側がたくさん残っていると、寄ってたかって皆に捕まって円の外に引きずり出されてアウト。なので、2周回った人が複数集まるまで正面で待って(待っていると自爆される可能性もありますが)、相手に引きずり出されないように分散して最後の攻撃をかけます。


なかなか過激な遊びですが、チーム全体で協力をして、誰かひとりに宝物を踏ませに行くために子供たちなりにあれこれ作戦を考えるわけですので、結構奥が深い遊びだったと思います。こういう遊びの中で、集団のルールやチームワークを学んできたのかなと思います。こんな遊びを半袖半ズボンでやっていたので、いつもみんな擦り傷だらけでした。