古民家ギャラリー・オープンへの道(その3)〜豆皿型テーブルを作る! | 小椋聡@カバ丸クリエイティブ工房

小椋聡@カバ丸クリエイティブ工房

兵庫県の田舎で、茅葺きトタン引きの古民家でデザイナー&イラストレーターとして生活しています。
自宅兼事務所の「古民家空間 kotonoha」は、雑貨屋、民泊、シェアキッチン、レンタルスペースとしても活用しています。

年度末の仕事に追われて、全く手を付けられていなかったギャラリースペースですが、4月に入ってからやっと再開。ある意味、ちょっと邪魔な柱2本をどうやって使おうかと迷っていたのですが、この柱2本を利用して、お茶でも飲みながらおしゃべりができるテーブルを作ることにしました。

まずは、完成したらどんな感じになるのかをダンボールを切り抜いてシミュレーションしてみました。このダンボールは本番用の型紙としても使えますので、結構重要です。あまり大きすぎても邪魔ですし、高くても目障り。なので、低めのマッシュルーム型の椅子を3つ購入しました。かわいい形です。この椅子の高さに合わせて、テーブルの高さを決めます。



パッと見た目には簡単そうに見えるけど、中に柱が通っているので、当然半分に切って両端から挟むなどして柱を板の中に通さないといけません。それに、できれば余分な脚を付けずに安定させて、それなりの強度を確保したいものです。

まずは基礎となるベニヤ板を作るために、ダンボールの型紙をトレース。それをジグソーで切り抜きます。



板を半分に切ると強度が弱くなるので、固定するために柱に切れ込みを入れて、スコンと差し込む方式にしました。柱にノコギリで切れ込みを入れ、ノミで削って四方8mmずつ削っていきます。柱を切るなんて、なんだかかなり緊張…。





2度ほど調整したら、ピッタリ入ってくれました!それにしてもこの柱、猫が爪を立てて登るので傷だらけ…。後で黒に塗り直します。



この基礎の上に、薪ストーブの燃料用に近所の工務店からタダで頂いたパレットを解体した材木を貼ることにしました。パレット材は固くて腐りにくい材木を使っているので、薪として使っても重宝しますが、朽ちた魅力がある材木なので燃やしてしまうのはもったいない。いつか使おうと思って、使わずに取っておきました。しかしこの材木、釘が錆びていますので、解体して使える状態にするのがものすごく大変です!!無理矢理バールで引き剥がすと割れてしまうので、慎重に剥がさないときれいには剥がれません。デッキブラシで洗って汚れを落とします。







残った部分は、もちろん薪として使います!



とりあえず柱を黒に塗り直して、猫の爪痕を補修します。またやられると思うけど…。



その材木を基礎の上に乗せて敷き詰めていきます。こんな感じ。



裏面からビスで固定して、全部敷き詰めた後に形に沿ってジグソーで切り抜いて行きます。パレット材がかなり固くて、なかなか進みません…。切り抜いた後に、角をサンダーで磨いて滑らかにします。朽ちた材木がエエ感じです。





天板にオイルステインを塗り、側面を黒に塗って完成です。マッシュルーム椅子ともマッチしていて、思い通りの仕上がりです。新品じゃない、手作りのモノの魅力です。
ここで、ギャラリーに来てくれたお客さんと「実は私もこんな活動していましてね~」「そうなんですか!?」「じゃあ、今度一緒にこんなことしましょうよ!」と話が盛り上がる日が来るのを楽しみにしています。