堤剛先生のトリオのコンサートが、ちょうど八ヶ岳音楽堂のサロンコンサート1000回にあたるそうだ。

 

 1000回という数字は書けば簡単だが、その関係者の皆さんや出演する演奏家さんたちのご尽力、ご努力があっての賜物。音楽史に残る偉業ではある。

 

 今後も次のステップに向けて、より良き音楽を…。

 

 

 先日、八ヶ岳音楽堂で堤剛先生によるトリオの演奏会が開かれた。「真夏の三重奏」ということで、昨年に続く第2弾。共演は昨年同様、伊藤恵さん(ピアノ)、荒井里桜さん(ヴァイオリン)。

 

 昨年はベートーヴェン「大公」などが演奏されたが、今年はベートーヴェン「街の歌」、ブラームス「チェロ・ソナタ第1番」、そしてチャイコフスキー「偉大なる芸術家の思い出に」というなんとも重厚なプログラム。

 

 つまり堤先生は全曲に登場したのだが、今年で御年82歳。このプログラムをすべて演奏するだけでも大変なのに、音程の正確さ、音楽の豊かさ、感性の繊細さ、そのクオリティにはただ圧倒されるばかり。またなんどもお会いさせて戴いたが、その人間性のすばらしさはいかばかりか。

 

 まさに世界に感たる巨匠である。

 

 

 

 

 岡谷カノラホールで、毎年1回開催してきた「はじめてのクラシック」は昨年10回を数え、好評のうちに大団円を迎えた。

 

 今年からは装いもあらたに「クラシック探訪」として全5回のシリーズが開幕する。そのコンセプトは、国ごとのクラシック音楽紹介。

 

 第1回となる今年のテーマは、芸術発祥の地イタリア。イタリアの作品はもちろん、イタリアに関わる名曲を集めてお届けするが、キャストは奥村愛(ヴァイオリン)、上野優子(ピアノ)、小林千津穂(ソプラノ)、横内絢(フルート、語り)という名手たち。

 

 シチュエーションは、前回に倣い、カノラ探偵事務所が音楽史ともども紐解いていく。もちろん(笑)所長は私、秘書は横内、いろんなエピソードとともに、演奏を楽しんで戴く。

 

 チラシ掲載のプログラムに加え、もしかしたら意外な作品のサプライズもあるとか、ないとか?(笑)

 

 お申込み、お尋ねはカノラホールまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの伝説的女優鰐淵晴子さんのひとり娘が、理沙さんである。かつてロッテのチョコレートなどのCMでも話題を呼んだが、ケルン音大等に学び、アーヘン市立劇場で「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナや「魔笛」のパミーナやパパゲーナなどを歌った声楽家である。

 

 このところ子育てのため活動を休止していたが、活動を

リスタート。また山梨に移住したのを機会に、ある方を介して紹介された。

 

 その理沙さんが9月1日(日)、紀尾井サロンホールでコンサートを開く。共演はテノールの前川健生さん、ピアノの赤松美紀さん、作曲家の石原尚始さん。

 

 コンサートでは、「トスカ」の「歌に生き、恋に生き」、「ラ・ボエーム」の二重唱、そして日本歌曲などを歌う予定なので、ご都合よろしい方はぜひホールへ。

 

 「0歳から楽しめるモーニング・コンサート」ということで、開演は朝10時(開場9:40)。なんとも異例ではあるが、貴重な機会。お子様連れでもオッケーなのでぜひ!

 

 ちなみに紀尾井サロンホールであり、紀尾井ホールとは異なるので、ご注意。

 

チケット問い合わせ先

manage.wanibuchi@gmail.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「真嶋雄大の面白クラシック」の8月ゲストは、ピアニストの三浦友理枝さん。今回のテーマは「没後100年のフォーレ」ということで、名曲「シシリエンヌ」から前奏曲、舟歌などをたっぷりと演奏して戴いた。

 

 とりわけフランスの同時代の作曲家にも目を向けて、ヴェルレーヌの詩「月の光」をテクストにしたフォーレの歌曲「月の光」のピアノ編曲版と、おなじくドビュッシーの歌曲「月の光(超有名なベルガマスク組曲ではない)」を三浦さん自身がピアノ編曲した版とを聴き比べ、またショパンとフォーレのノクターンを聴き比べるなど、実に興味深い心にで、受講者の皆さんも大満足。

 

 彼女に初めてお会いしたのは英国留学から帰国された直後で、もう20年近くが経つが、その時からまったく変わらないのも驚き。