銀座ヤマハ6Fサロンでの、真嶋雄大プロデュース・シリーズがスタートしたのは、2020年1月27日。モーツァルトの誕生日であったが、中村あんりさん(オーボエ)冨永愛子さん(ピアノ)のデュオ・コンサートであった。

 

 その日泊まったホテルのスタッフは全員マスクをしていたが、お客さんは誰もしておらず、けれどもその後このコロナ禍となった。その影響でシリーズも再開することができなかったのだが、ようやくこの3月6日、第2弾を実施させて戴くことになった。

 

 このシリーズは、まだ世に出ていない有能な若手演奏家や地方の演奏家たちにスポットを当てるというのが趣旨で、同時にテーマを設けて解説付きで行う。今回は名古屋を拠点とするピアニスト、鬼頭久美子さんと、元オーケストラ・アンサンブル金沢の首席チェリストでスロヴァキア出身のルドヴィート・カンタさんのデュオ。

 

 テーマは鬼頭さんの方向性とカンタさんの出自を鑑みた「東欧の民俗風趣を訪ねて」。曲目はショパン「序奏と華麗なるポロネーズ」、ドビュッシー「前奏曲集」より、同チェロ・ソナタ、ドヴォルザーク「ロマンス」、そしてスロヴァキアの作曲家バーレニーチェクの「17世紀の合唱曲を主題としたチェロとピアノのための変奏曲」などである。

 

 実にバラエティ豊かな構成であるし、2人の濃厚な演奏を今から愉しみにしているが、もしご都合よろしければ、ぜひ足を運んでいただきたい。

 

 3月6日(月)18:30開場、19:00開演

ヤマハ銀座コンサートサロン 

 チケットは一般3500円、会員3000円、学生など2500円

 

お問合せ、申し込みは、

ヤマハミュージックリテイリング 銀座店

03-3572-3132