8月7日(日)、銀座ヤマハの6Fコンサートサロンにおいて、「斎藤雅広メモリアル・コンサート」が開催された。

8月8日の一周忌の前日であり、予想を上回るお客様がおいでてくださった。

 

 このコンサートは、私が数年前からベーゼンドルファー・ジャパンで開催している「美女と野獣シリーズ」の一環である。もとはと言えば、2020年11月に、齋藤さんがこのシリーズにご登場いただくはずであったが、コロナ禍によって延期。今年から再開することになり、その第1回を「メモリアル・コンサート」とした次第。

 

 出演者は5組、みなさん日本を代表するピアニスト、音楽家であり、それぞれがみな生前の斎藤さんと深い繋がりがあった。その思い出やエピソードを熱く語っていただきながら、演奏をしていただいた。

 

 まず須藤千晴(ピアノ)さんは、シューマン=リスト「献呈」、ガーシュウィン(須藤千晴編)「ベス、お前は俺のもの」、ドビュッシー「喜びの島」。続いて松本和将(ピアノ)さんがラヴェル 「夜のガスパール」より〈オンディーヌ〉、ブラームス「間奏曲Op.118-2」を。鈴木理恵子(ヴァイオリン)さんと若林顕(ピアノ)さんのデュオで、パラディス 「シチリアーノ」、モーツアルト 「ヴァイオリン・ソナタヘ長調 K.377~第2楽章」、シューベルト「アヴェマリア」が嫋やかに演奏された。

 

 休憩後は、三舩優子(ピアノ)さん、堀越彰(ドラムス)さん、平田奈夏子(連弾)さんによる、齋藤雅広さんが編曲したスティーヴィー・ワンダー「You are the Sunshine of my life」の後、三舩さんのソロでリスト「ペトラルカのソネット第104番」が演奏された。そしてラストは小川典子(ピアノ)さんによるドビュッシー 「映像第1集」。

 

とにかく皆さん、素晴らしい演奏であり、もしかしたら天国の斎藤さんも喜んでくださったかもしれない。

 

本当にありがとうございました。

出演者の方々、ベーゼンドルファー・ジャパン、ヤマハの方々、関係者の方々、そしてお越しくださったお客様の方々、心より感謝申し上げます。