南麻布にある、駐日フィンランド大使館に招待された。

ペッカ・オルパナ大使夫妻主催による、舘野泉さんが85歳を迎えることを祝う、誕生日レセプションである。

 

 舘野さんは永年フィンランドに拠点を持っていて、日本とフィンランド外交関係樹立100周年における親善大使にも任命されている。

 

 当日は駐日フィンランド大使のご挨拶に続き、舘野さんのピアノ独奏や、ご子息のヴァイオリニスト、ヤンネ舘野さんとのデュオなどで楽しませて戴いた。私の横に座っていたのが、詩人谷川俊太郎さんのご子息で作曲家の谷川賢作氏。谷川さんは舘野さんから委嘱されて、ステキな作品を書いているが、この日はなんとピアノを弾いてヤンネさんと「ハーピー・バースディ」。なかなかお目にかかれないシチュエーションに、舘野さんも大喜び。

 

 この辺りのことまでは、「音楽の友」の昨年12月号「RONDO」に書かせて戴いた。その後はレセプションに移り、ワインとフィンランド料理。フィンランドのワインが飲めるのかと期待したが、提供されたのは、フランスのコート・ド・ローヌ(笑)。これはこれでクオリティが高く、また初めて戴いたフィンランド料理も大変美味しかった。

 

 サービスされた方にお伺いすると、「以前、フィンランド料理は、鰊とポテトしかなかったのですが、最近はかなり洗練されてきました」とのこと。言葉通り、本当に堪能させていただいた。

 

 

 

ヤンネさん(左)と谷川さん

 

舘野さんご夫妻を挿んで、両端は大使ご夫妻

この画像のみ、フィンランド大使館提供