25~30年くらい前、よくスキーに行っていたころは、山梨でも結構雪が降った。清里のスキー場に辿り着くにはスタッドレスが必要だったし、長野の富士見高原や乗鞍、白馬などに行くには、スタッドレスに加えて、念のためにチェーンも持っていったこともある。

 

 まだスタッドレスが普及する以前、チェーンしかない頃、スキーに行くと、その途中にチェーン脱着場がよく用意されていた。そこで友人たちと前もって練習に練習を重ねておいて、まず脱着場に付く。

 

 着いた瞬間、乗っていた4人が即座にクルマを降り、2人ずつが片輪にチェーンを取り付ける。その時間たるや、僅か2、3分という早業だ。大抵脱着場には、他のクルマがいて四苦八苦しながら慣れないチェーンと格闘しているが、それを尻目にさっさとクルマに乗り込み、颯爽と去っていく(笑)。

 

 バックミラーで見ると、他のクルマの人たちが、たいていポカーンと我々のクルマを見送っているのが面白く、ちょっと行った先で、チェーンを外し、たいてい脱着場は幾つもあるから、また次の脱着場でその早業を見せつける(笑)。思い返すと、バカなことをやっていたが、若気の至り…。。(笑)。

 

 7年ほど前の大雪を除けば昨今はほとんど雪も降らないが、昨年12月30日に清里で行われたコンサートにお伺いした際は、久しぶりの雪景色を堪能した。豪雪で困っている方たちには本当に申し訳ないが、確かに美しい風景だった。