本プログラムの後は、アンコール。後で聞いたところ、お客様の間では「野ばら」が出てないね」という話があったそうだが、ちゃんとあります。そのアンコール曲は、全員での私が作曲した「野ばら幻想曲2021カノラ・ヴァージョン」。

 

 もう何回もいろんなところで、またいろんな編成で演奏してきた曲目で、シューベルトやウェルナーの「野ばら」、ランゲの「荒野のバラ」、果ては浜口庫之助の「バラが咲いた」までを採り込んだ作品。「辻音楽師」で暗澹たる気持ちでお帰りになってはいけないと、明るいアンコール曲を用意した。

 

 そして恒例の献花。いつもステージには作曲家の肖像画が映像で投影されているので、出演者が白いバラを献花するのがお約束。この日、淡路島から豪華なお花も届き、出演者一同、感激しながら公演を終えた。

 

 カノラホールのスタッフの皆さま、出演者、関わってくださったすべての方たち、そしてこのコロナ禍にも関わらず、足を運んでくださった聴衆の皆様に、心より感謝したい。