まさに日本を代表するピアニストのひとりである。彼女との

お付き合いも長い。東京藝大で、先日逝去された斎藤雅広さんの1学年下で、私の妹とも学生時代、仲良くしていただいたそうだ。

 

 その後はあちこちでお目にかかり、私の講座にも出講してくださった。彼女がコンサート、リサイタル以外のステージに出られるのは珍しく、心より感謝である。

 

 そして今回、八ヶ岳音楽堂でのリサイタルにお伺いをした。これまで幾多のリサイタル・シリーズやコンチェルトにすばらしい演奏を聴かせてきた小山さん、八ヶ岳では今般、「音楽の旅」なるシリーズを開始、その「シーズンⅠ」としてシューマンに繋がる作曲家に焦点を当てた「八ヶ岳の森 街の情景」を全4回で公演するという。

 

 この8月はその第1回で、作曲家はショパン、タイトルは「解き放れた時間(とき)」で、マズルカOp.59、幻想曲、バラード第4番、子守歌、そしてピアノ・ソナタ第3番という重厚なプログラム。

 

 このリサイタルについては、9月18日発売の「音楽の友」10月号で、演奏会評を私が書かせているので、ぜひそちらをご笑覧いただければと…。