コロナ禍の影響で、ほとんど東京には行けていない。普段は毎月12回~15回くらい通っていたのだが、昨年の4月頃からこれまで何とたった2回である。もちろんコンサートは東京だけではなく、神奈川、山梨、長野と、クルマで、しかもドア to ドアで行けるところのみ出かけており、けれども通念にくらべ、その数は極端に少なくなってしまったので、「音楽の友」誌で毎年参加しているベストテンコンサートは、辞退させていただいた。

 

 ということで先月には、岡谷カノラホールに出向き、椿三重奏団を聴いてきた。3人とも20年以上前から親しくさせていただいており、以前よりトリオを組んでいたが、今回から正式に「椿三重奏団」を名乗るに至った。

 

 華やかで、才色兼備たる3人の演奏は、実に安定しており、内容も濃密で、とりわけメイン・プログラムのメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番」については、このトリオで何度も聴いてはいるものの、充実感や音楽性、また閃きやアンサンブルの緻密で、これまで以上の精度が印象深かった。

 

 というわけで終演後に記念撮影。上は私もいつもお世話になっているカノラホールの館長他、スタッフの皆さん、そして下はこれまたお世話になっている舞台のK林さんとであり、演出の椿は、全部手作り。