仲道郁代さんが、来年デビュー30周年を迎える。仲道さんは桐朋学園大学1年の時に、日本音楽コンクールに優勝、その後ミュンヘンに留学、帰国したのが1987年。その年の11月5日、昭和女子大学人見記念講堂でのリサイタルがデビュー・コンサートとなった。さらに12月2日に「ヤマハ創立100周年記念コンサート「協奏曲の夕べ」に出演、井上道義指揮新日本フィルとショパン「ピアノ協奏曲第1番」を共演して注目を浴びたのである。

 

 それからは多彩な演奏活動を積極的に展開、30周年を迎えるにあたっては、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団との共演、小林研一郎指揮ハンガリー国立フィルとの共演、オール・ショパン・プログラムでのリサイタルなどが目白押し。それが今秋から続々と予定されているから楽しみではないか。

 

 先日取材させていただき、30年間の想いや今後への抱負、またコンサートの詳細など、現在発売中の「音楽の友」9月号の巻頭カラーで私が書かせていただいているので、ぜひご覧いただきたい。

 

 ただし、ひとつ訂正がある。P7の下の段、21行目、「彼が出版したかったものもいっぱいありますよね。」と掲載されているが、「彼が出版しなかったものもいっぱいありますよね。」の間違い、ここで訂正させていただきたい。仲道さん、失礼いたしました。