私が主宰させていただいている「真嶋雄大の面白クラシック講座」、通常は毎月第2土曜日が原則であるが、12月はクリスマス・イヴに開講させていただいた。場所はミラベルさんで、ゲストにはヴァイオリンの礒絵里子さん、ピアノの佐々木京子さんをお迎えした。

 講座のテーマば1920年代のパリで花開いた「バレエ・リュス」。昨年朝日カルチャー新宿でもやって好評だった構成をちょっとアレンジし、またもう少し深く内容を掘り下げた。お2人に演奏していただいたのは、ストラヴィンスキー「イタリア組曲」、プロコフィエフ「ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ」、ラヴェル「ヴァイオリン・ソナタ」、ドビュッシー「月の光」、そしてラヴェル「ツィガーヌ」という中々重厚なプログラム。

 大変すばらしい演奏で、大好評であったが、この日はダブル・ヘッダーで、夜はレクチャー・コンサート(ディナー・ショー)。こちらは講座の方が対象ではなかったので、エルガー「愛のあいさつ」、クライスラー「愛の喜び」、「美しきロスマリン」、マスネ「タイスの瞑想曲」、バルトーク「ルーマニア民族舞曲」、モンティ「チャルダッシュ」、そしてアンコールにクリスマス・メドレーという親しみやすい曲目を演奏していただいた。

 講座の前には、チャペルに一旦お集まりいただき、設置されてあるオルガネッタという楽器を聴いた。これはミニ・パイプ・オルガンのロール版というもので、手回しによって空気が送り込まれる構造で、脇田直紀氏によるオリジナル楽器。その手回しが難しいのであるが、受講生の方一人が挑戦、イヴに相応しい響を楽しんだ。


礒さん+佐々木さん

             礒絵里子さんと佐々木京子さん


ミラベル