昨日、リュビモフ氏のインタヴューをさせていただいた。思ったより小柄で痩身。とてもあの超絶技巧を繰り出すピアニズムからはちょっと想像できない感じで驚かされたが、柔和で物静かな雰囲気は、逆にソヴィエト時代の艱難辛苦を強烈に思い起こさせる。6日の特別コンサートでは、「ロシア・アヴァンギャルド」として、ロシアの現代作曲家、ヴォルコンスキー、シルヴェストロフ、ペルトなどの作品が演奏され、それほど難解な作品ではなかったこともあり、すばらしい感興を紡いだという。

 諸々聞いてみると、現代音楽からバロック時代まで、相当幅広いレパートリーを有しており、一方でロマン派の中には、自身から遠い作品もあるという。この辺りは「音楽の友」2月号(2012年1月18日発売)で…。。

 そのリュビモフ氏が今日、オール・シューベルト・プログラムでリサイタルを開くことは先日書いた。そのシューベルトについて、リュビモフ氏は独特の世界観を持っており、それが体現できる貴重な機会でもある。

 まだわずかではあるが、残席もあるようなので、ぜひ足を運んでいただきたいと思う。すみだトリフォニー・ホールでお会いしましょう


リュビモフ氏