アクアトリニティ(AQT)とは、ヴァイオリンの礒絵里子さん 、チェロの水谷川優子さん 、チェンバロの水永牧子さん によるチェンバロ・トリオである。3人の名前にアクア(水)が共通していることと、三位一体を意味するトリニティからのネーミングであるが、いずれにせよ常設のチェンバロ・トリオという編成は珍しい。


 先日、そのAQTのレコーディングに同行させていただいた。場所は箱根にある仙石原文化センター。収録は3日間行われたがお伺いしたのは最終日。バロックからいろんな編曲ものやら、ピアソラまで入ったアルバムになるそうで、今秋のリリースが楽しみ。ポップ系の曲もチェンバロが加わると趣が変わって、実に興味深いサウンドになる。その水永さんのチェンバロを弾かせていただいたが、音量も十分だし極めて華やかな音色が印象的。


 仕事だったので温泉に入る余裕もなかったが、久々の箱根はちょうど紫陽花が真っ盛り。AQTと同様、色とりどりの華を競っていた。



真嶋雄大のイマどきクラシック-AQT