山梨英和大学の市民講座に、斎藤雅広氏 をお迎えした。これまで登場していただいた演奏家の方たちは、コンサート形式で演奏していただき、間々に私が解説を加え、また演奏家の方とトークをするというもの。


 でもこの日は、まさに斎藤さんの独壇場。ファリャ「火祭りの踊り」からスタートし、「ロマン派の弾き方と魅力」や「ピアノ初めて物語」など、実に興味深いテーマを掲げながら、ショパン「雨だれ」、「スケルツォ第2番」、「夜想曲目解説第2番」、「マズルカ第25番」、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、「軍隊ポロネーズ」、バッハ「プレリュード」、スカルラッティやモーツァルトの「ソナタ」などを演奏、受講生の方たちも本当に心から音楽を愉しんでいただけたと思う。


 ピアニストたちの生態から日常の生活までも、ジョークを交えて語ってくれたが、圧巻は巨匠ピアニストたちのモノマネ!! コルトー、ゼルキン、ケンプ、バックハウス、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、ミケランジェリ、エドウィン・フィッシャー、フランソワからグールドまで、その演奏の仕方のモノマネは絶品。凄いのは、音色や弾き方まで本当にそっくりなのである。これは私も初めて観させていただいた。


 ピアニストの研究では他と一線を画す斎藤さんならではのパフォーマンスに、会場は爆笑のウズ。でもしっかり名技性を伝えてくれる辺りは、さすがである。



真嶋雄大のイマどきクラシック-斎藤さん

          調律を担当していただいたS水さんと



真嶋雄大のイマどきクラシック-斎藤さん2

   若きピアニストたちと  廣瀬史佳さん(左)、小林侑奈さん(右)