ご存知、NHK交響楽団の第1ヴァイオリン・フォアシュピーラーである。フォアシュピーラーとは次席奏者のことで、コンサート・マスターの隣や後ろにいる方たちである。現在N響には4人のファアシュピーラーがいるが、もちろん最年少。それだけ期待をされているのだろう。教育テレビのN響アワーでもよくその姿が映し出されている。


 今回、弦楽専門誌「サラサーテ 」でインタヴューさせていただいたが、主たる話題はCDのこと。やはりN響のチェロ・フォアシュピーラー藤村俊介氏とのデュオ・アルバム で、ヘンデル「パッサカリア(ハルヴォルセン編)」、パガニーニ「二重奏曲第3番」、ボッケリーニ「ソナタ(パズレール編)」、ラヴェル「ソナタ」、そしてオネゲル「ソナチネ」が収録されている。


 ヴァイオリンとチェロのデュオというのはやはり珍しく、音楽祭などを除いてあまりコンサートでは見られない編成だが、オリジナルの作品はパガニーニやボッケリーニなど、結構たくさんあるという。


 サイトウキネンフェスティバルや紀尾井シンフォニエッタなどへの参加の他、N響メンバーを中心としたクインテット・ディ・ピアノフォルテ・ラ・スペランツァでも活動を続ける大宮臨太郎氏と、初めてお会いしたのは東京アンサンブルの山形合宿だった。詳細はサラサーテで…(笑)。



真嶋雄大のイマどきクラシック-大宮氏