3月1日(月)、宮谷理香 さんのリサイタルが開かれる。築地市場にある浜離宮朝日ホールで18:30から。1995年にショパン国際ピアノコンクールに第5位入賞してそのキャリアをスタートさせた宮谷さんは、2001年からショパンの誕生日である3月1日、毎年リサイタルを開催してきた。そのタイトルも「宮谷理香と廻るショパンの旅」。


 最初から10回と決めたリサイタルであり、最終章である「第十章」が今回のリサイタルである。その有終の美を飾るコンサートに相応しく、今回は三部構成。ショパンが残した協奏作品、ソナタ、バラード、スケルツォ、エチュード、ポロネーズ、マズルカ、ワルツ、ノクターンから1曲ずつ、そして舟歌と子守唄という、まさにショパンを俯瞰する鮮やかなプログラムだ。


 スタートから10年。彼女の熟成と創意を聴く。



真嶋雄大のイマどきクラシック-りかりん