ウクライナ生まれのアレクサンダー・ガヴリリュク君が来日している。何だか私と彼とは縁があり、今では日本のお父さんと呼ばれている(笑)。確かにちょうど息子みたいな年齢なのであるが、そのピアニズムは驚異的であり、間違いなく21世紀を代表するピアニストに成長するだろうと確信している。


 来日する度に食事をすることが恒例となっていて、先日プロモーションで来日したときは新宿の串揚げ屋さんに連れて行った。彼が住んだシドニーや現在住んでいるベルリンには串揚げなるものは存在せず、盛んに「グレート・フーズ」と連発しながらご満悦だった。


 焼肉が大好きなサーシャではあるが、ついこの前食べたばかるというので、この日はやはり好物の鮨。それもピアニスト斎藤雅広氏にご紹介いただいた人形町の老舗太田鮨。やはり旨い。でも斎藤さんと言えば、かつて「芸大のホロヴィッツ」と呼ばれた大ヴィルトゥオーゾである。かたや「ホロヴィッツの再来」との文字がチラシに躍るサーシャ。嬉しいことに、この日は斎藤さんも参加してくれて、日露ホロヴィッツ対決となった。


 初めから終わりまで、爆笑に次ぐ爆笑の連続。ホントにビデオにでも撮っておけば良かった(笑)。明日8日、サーシャは東京オペラシティで、リサイタルだ。



真嶋雄大のイマどきクラシック-サーシャ