E-1FINAL 日本vs韓国@味スタ(12/16)

 

3ケツの中国vs北朝鮮戦(誰が行くんだよ)とセットで¥8200だったけど席は上層の端、高っ! 

W杯本番までもう数試合のテストマッチを残すのみ、基本的にJリーガーのW杯メンバーセレクション的意味合いの強い代表トライアウトだ。

しかし・・・

ホワイト・コリア

小林悠の開始1分PKが決まった

でも良かったのはここまで

早すぎる先制点に日本代表はホッとしてしまう

その後韓国代表が牙を剥き出した

それからはほぼコリアンのワンサイドゲームに

インテンシティが高く、コンデショニングが最高

スピード、強さ、高さ、バランス全てに日本を凌駕

ま、奴らは他の国とかどうでもよく、日本戦だけ勝てばいいのだからな

最初からここに照準を合わせて来たのは間違いない

とにかくデュエル完敗の日本、自信はズタボロになったはず

車屋紳太郎の余計なファウルでFK

チョウウヨンのブレ玉弾に中村航輔反応できず1-2と逆転KISS

ボールが回転せず止まってるのが分かるショット

J随一の名手の衝撃的4失点はノーチャンスのゴラッソばかりだった

唯一別格感を出していた井手口もどうにもできず

今日の出来で他に選ばれそうなのは川又、阿部くらいか

Jリーグ流アタックは全く通用しなかった

全員がハードワークでサボらない韓国サッカー、シンプルで力づよくシュート精度非常に高し

大韓民国応援席(妙に少なかったが声はデカかった)

中村のBIGセーブがなかったら8失点は堅かった

TV解説でラモスが気持ちが見えないとか怒ってたみたいだけど、気持ちどうこうというよりも韓国の強さにどうにも処置なし状態に見えたよ。

また今、韓国との差が開きつつあるようにに感じた。最近は荒れるから日韓定期戦もなくなったしね。とにかくもともとフィジカルが強いコリアンがJリーグで緻密なサッカーを学ぶようになっから、ある意味技術流出に近いものがある。

日本代表は韓国だしW杯メンバー入りもかかってるから手を抜くはずもなく精一杯戦ったと思う。

でもどうにもならなかったのが観てての感想。ゴン中山や岡崎慎司みたいにガチガチいっても跳ね返されるだけだもん。スピードもキープ力も球離れも劣ってるし、そもそも大島・憲剛あっての有機的パス集団=川崎F、受けてカウンターの横綱=鹿島、ポスト遠藤過渡期のG大阪の融合は至難の業。しかしJK両リーガーの個のクオリティ差がこれほどあるとは正直びっくりこいたぜ。Jとかけ離れた戦術をハリルが無理強いしてることを差し引いてもだ。

やつらには正直怨讐があるからもちろんぶっ潰して欲しかったけど、こう差がありすぎると逆に悔しいというよりも日本が哀れに見えた。日韓戦のこの感じは自分にはデジャブで、Jリーグ発足以前の1970年代日本サッカー暗黒時代を思い出してしまった。特に韓国が先にプロ化してからの差は絶望的で、それが日本サッカーのプロ化を急がせた理由の一つだといわれているほどだ。韓国といい勝負ができるようになったのは黄金世代(中田英、小野、高原、稲本ら)が台頭してからになる。それほどの壁だった。

気合いとか以前に力の差があってどうにもならなかった、のが現実です。

ハリルのサッカーはデュエル(局面での一騎打ち)での勝ち前提で活路を開く戦術で、勝てなければネクストプランなし

元来がどんなときも逃げずに仕掛けまくり、1対1は倒してでも止める勇壮な韓国サッカーに、華奢な日本が同じ方法で挑めばそりゃ粉砕されるわっつの。それを理解して長い間かけポゼッション重視の組織戦術を磨いてきたのに、それを全否定していきなり縦への高速ショートカウンター戦法一択では日本サッカーの進化は蛇行してしまう。ハリルのサッカーはサッカーの質よりも結果重視。スペインを範としてきた育成の方法論とは真逆のリアリズム志向、W杯前までは」強かったが本番で轟沈したザックやジーコ時代と明らかに異なる勝利へのアプローチ、

しかし、これで本番で結果が出るかもしれないのがフットボールの深いところ。南アフリカで大善戦した第2期岡田JAPANも戦前の期待感は最低だったのだから。今はいろいろネガな部分が出た方が危機感が生まれていいのかも知れない。少なくとも過信や慢心するよりも。

韓国に1-4で惨敗なんか普通だったら正気じゃいられないほど悔しいのだけど、今日は妙に納得感があった。

単純に韓国が日本よりも良いサッカーをした、それ以上でも以下でもない、ということで。

とはいえ試合後は一応流儀としてブーイングだけはさせてもらった。

選手を育てるために。強い代表になってもらう為に。