長らくお待たせいたしました。
 いよいよ明日より”いのした歯科医院Ⅲseason21※”STARTになります。※当主3代目の21年目の意。讃岐井下家・長男の長男の長男ですので。

今年もいい診療をして、少しでも患者さんのお役に立てればそれで十分です。
無理せず侵襲(体への止むを得ぬ危害)は最小に、本来持つ治癒力を最大限引き出し、かつ最善の状態を最短の通院で可能ならしめるよう、自分の持つ能力、経験、コミニュケーション・スキル等を総動員し全力を尽くして参ります。
 うちの患者さんの層は、子供+老人+主婦で9割占めており、それぞれに趣が違って楽しくやらせていただいてます。
 というわけで、本年もお手合わせ何卒よろしくお願いいたします。
 
 で今朝、新聞見たら、『いい歯医者の見分け方』、『本当に怖い歯の詰め物』、『口の中に毒がある』、昨日は『咬み合わせ不良の予防の治療』『いのちを見つめて歯から治す』『インプラントの実際』等やたら歯科の本が目についたんですが、結論から言うと、全部屑本ですから(苦笑)
 こういう素人相手の歯科本著者というのは、おおかた歯科医学界で全く相手にされてないか、ハブされてる困ったちゃん達であります。
 特に著作の多いMKという男には、何十年も業界全体が大迷惑を蒙ってきた第1級の問題人物であります。
 で、なぜ屑なのか?
 言説がエビデンスを全く無視した、思い込みだけの非科学的なものだからです。
 それは”血液サラサラ”や”宿便出てスッキリ”の民間療法並み香具師レベル。
 例えば、『悪い咬み合わせ』って何?
 実は学術的にはそういうものの定義ってないんですよ(笑)
 仮に悪い咬合というものがあって、それが種々の病気の原因になっているというのならば、逆に該当者は全員健康な筈はないでしょう。
 悪い咬み合わせの人は、必ず病気でないとならない。なわきゃないですから、実際んところは。
 エビデンスというのは再現性イノチで、裏も証明しなければならない。 
 その世界に少しいましたので分かりますが、些細な研究でさえも『論を世に問う』という作業は、緻密で精細で厳しいチェックを幾重にも重ねないといけない超大変なWORK。少しでも再現性を欠いたらその論文はNGです。それがエビデンス。そこに非科学的な思い込みが入り込む余地は一寸もありません。
 だいたいそいつら、専門分野の研究者達を納得させられるだけの論拠をもって、国際学会でも堂々と論陣を張る覚悟あんのかよ(笑)
 あるわけないし。つか、専門家相手にしたら馬脚を現し、コテンパンにやられて二度と世間に顔出せなくなることは分かってるので、イノセントで権威に弱く何言っても真に受けてくれる有難い素人だけを相手にしてるわけです。
 自信があるんなら専門学会で専門家の前で発表してみろよ。(←血だるま必至)
  つまり内容の真偽とかは彼らの関心事ではなく、本が売れて、自分の診療所に(騙された気の毒な)人が押し寄せてもらうのが目的なんですからね。
 要はカネ。ああ身も蓋もない。ことがより悪質なのは通販でやってる××健康法とかの明らか民間療法と違い、プロのDrがメディアで堂々と断言しちゃってること。 こりゃ信じる人がいても仕方ない。もっといかんのは、そういうのをインチキだから!と警鐘鳴らす識者がいないこと。
 こんなところでチマチマ書いたところで、何の効果もありませんしね。
 というわけで、何をもっともらしく書こうとも所詮は素人相手のおどろおどろしい百鬼夜行本なので、皆さんはくれぐれも真に受けないでくださいね。