「その時の通常を知る」大切さ | 我ら、「親子で赴任中」なり!

我ら、「親子で赴任中」なり!

アメリカPNW地方にてある会社の技術系職員として親子で働いています。コロラド州デンバー出身の妻、ハワイ生まれの長男、千葉県生まれの次男、の4人家族です。2002年にアメリカから日本へ引越して18年間暮らした後、2020年にまたアメリカに戻って来ました!

新しいチームに入ってからはチーム内で一番経験の低いメカニックと行動を共にしています。

 

 

現時点では私は彼のトレーナーではないので、どのあたりまで出来るのか何となく探りを入れながら一メカニックとして作業をして貰っています。

 

 

昨日は機内のチェックを行ってもらいました。

 

 

その間私は機外を担当していました。

 

 

私自身の作業が終わって操縦室に入るとすぐ違和感を感じました。

 

 

点灯していてはいけない警告灯が点灯していたんです。

 

 

旅客機のメカニックは飛行機が地上にいる時に作業をするので、飛行機の運航中には消えているのが通常の警告灯が多く点灯しています。

 

 

だから「地上では」どの警告灯が点灯しているのがノーマルで、どれがノーマルじゃないのか、という事を知っておかないといけません。

 

 

でも旅客機の操縦室には警告灯が沢山あるのでそれらを覚えるのは至難の業。

 

 

実は私も覚えたのではなく、これまでの実務経験から「違和感に気づく事が出来る様になった」と言った方が正しいかもしれません。

 

 

そして今回点灯していた警告灯はとても重要な部分の不具合を示すもの。(注:それでも飛行機は安全に飛べます)

 

 

そこから私が作業を引き継いで不具合個所を直しましたが、これに気付かず飛行機の出発時間になっていたら確実に3時間以上のディレイになっていたと思います。

 

 

「その時の通常を知る」という事....とても大事です。

 

 

じゃないと、何が不具合なのか気付く事が出来ませんから......

 

 

キョロキョロキョロキョロキョロキョロ