このあいだ.........もうすぐ到着する飛行機から事前に無線連絡が入った。
「Lavatory(トイレ) needs serious cleaning」 って...........![]()
しかもその飛行機の担当は私。(笑汗涙)
何が理由でシリアスなクリーニングが必要なのかは伝えて来なかったので、色々な最悪パターンを頭の中で想像し始めた。
飛行機到着後、私は恐る恐るその問題のLavatory(トイレ)へ足を進めた。
問題のトイレ前まで来た私は呼吸を整え、深呼吸をした後に息を止めてドアを開けた。
OMFG........
私の目に入って来たのは手洗いシンクに溜まったゲ〇だった。
私はすぐにドアを閉じ、そして考えた。
なぜこれを行った人はトイレまで辿り着いたのに便器では無く、手洗いシンクを選んだのか?
本当に不思議だ。
幸いクリーニングはクリーナーさん達が行うので助かったが、もしこれが原因で配水管が詰まるとそれは修理屋の仕事になってしまう。
俺は祈った。
修理屋は3Kの仕事だと言われる。
キツイ、汚い、危険..........
この中でも「汚い」は一番苦手だ。
だから祈り続けた。
そしてとうとう無線連絡が来てしまった........
やはり詰まっているらしい。
俺はゴム手袋を装備して現場に向かった。
機内に入ると次のフライトのパイロットとCAが楽しそうにおしゃべりしてた。
綺麗な格好である。
パイロット、CA、修理屋.......みんなユニフォームを着て仕事をする従業員なのにこの違いは一体何なんだろう。笑
そんな中、ゴム手袋を装備した俺が通り過ぎる。
みんな何かを察したように道を開ける。
と言うか、汚い物(者)には近寄りたくないのだろう。
もちろんまだ作業は行っていないので汚くは無いのだが........
現場に辿り着いた俺は作業に入った。
シンク下のパネルを開け、ドレインホースを外す。
やはりそこが詰まってた。
詰まりをクリアにしてホースを元に戻す。
後はちゃんと排水されるかどうかのチェックを行わなければならない。
同僚を一人呼んで、飛行機の外で排水の様子を見ててもらった。
手洗いシンクに水を流す。
暫くすると同僚から「水が出て来たよ!OK !」との無線連絡。
良かった。
これにて一件落着である。
ここで皆さんに覚えていて欲しい事がある。
飛行機(旅客機)のトイレの手洗いシンクだが、そこに流された水(汚水)はそのまま機外に排出される仕組みになっている。
一般的に言うと「垂れ流し」である。
だから当然、歯を磨いた後に口を濯いだ水や、手を洗った後に流れて行った水などは、そのまま地表に向かって落ちて行く。
想像して欲しい。
もし手洗いシンクにゲ〇を吐かれたらどうなるかを.......
そして地上にいる人達はどうなるのかを........
もし飛行機搭乗中に気分が悪くなったら専用の袋を使うか、トイレの便器を使用してくださいね。
シンクは絶対ダメですよ~!
私達の仕事が増えちゃいますからwww
あ、あとトイレにペーパータオルは絶対流さないように!
これも詰まって使えなくなっちゃうからね!!!
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