インセクトフェアの前に久しぶりにクワガタ記事でも更新しようかと思います。
代表的な亜種は既に紹介しておりましたが、今回は種だか亜種だか各国ヨーロッパミヤマ複雑怪奇編。
まずはシリアのアレッポ産。
以前から中東のシリアにトルキクスだろうと言われるケルブス型のミヤマクワガタがいるのは知っていたのですが、入手したのは初めて。
実はこれ1年くらい存在を忘れていた標本でして、最初は頭部が下がっていてちょっと変わったアクベシアヌスミヤマかなあと手元に来てからもタッパーに入れたままで、再展脚しようと頭部を起こしたらあれっ?これアクベシアヌスじゃない…と気が付きました。
ブルガリアからトルコに生息するトルキクスはどうもアナトリア半島の地中海側沿岸をぐるっと中東シリア辺りまでいるようで、私も片手に数える程度ですが標本は過去に何回か見た事があるので確かに生息しているのでしょう。
ちなみにブルガリアのトルキクスは触角6節に対してシリアの個体は5節で安定のようです。
写真を撮っていてたまたま近くにあったドイツ産ケルブスと。
大顎先端部や全体の雰囲気はブルガリアよりかギリシャの個体に近いような気もします。
アレッポというと石鹸か歴史時代の十字軍とかしか私の知識は無いのですが、最近はこの辺りも内戦で大変だったようで本当にミヤマクワガタが生息してる森なんてあるのでしょうかね。
しかしまあ、トルコからシリアのこの辺りの狭い地域にトルキクス?とアクベシアヌスにユダイクスと、かなり過密な生息地のようで本当にこれ亜種でいいの?な感じですね。
トルキクス関係で以前の記事で紹介したルーマニアラベルの標本。展脚し直してみました。
ブルガリアのトルキクスの標本と。
うーんやっぱりこれトルキクスだと思うのですが…。
あまり良くもない頭でラベルを解読してみるとルーマニア/モルドバ国境地帯の黒海沿岸に近い地域の採集ではないかと。
で、そういえばモルドバのヨーロッパミヤマ持っていたなと引っ張りだして展脚したのがこれ。全然違いますね。
ヨーロッパ内陸部かウクライナの方の個体の影響が強いような。
ついでにルーマニアの通常ケルブスとも。
ルーマニアも内陸部にはケルブスが沢山いますのでトルキクスは局所的にいるのでしょうかね?
未整理箱を引っかき回したらトルキクスの小型のは何頭か保管していたのでこの機に全部展脚してみました。
ブルガリアも地域によって変化があるようなのでまた暇な時にラベルの解読をしてみようかと思います。
話を続けて黒海周辺の個体としてこちらは黒海東側のロシアとジョージア(グルジア)国境地帯のコーカサス地方の標本。
多分ヨーロッパミヤマの生息的にも東の縁の方で、山脈や中東の砂漠が分布の境界になっていると思うのですがこれよりさらに東には生息しているのでしょうかね?
もう一つ西側の分布の縁としてイギリス産。
これロンドンのラベルなのですが、ヨーロッパミヤマは丈夫な種で町中の自然公園みたいな所にも生息しているのでいる所にはいるのですかね?
こうして分布の話を書いているとミヤマクワガタの生息としてはさらに大西洋を挟んで北米大陸にいるミヤマ種はどうやって来たのかとか疑問も出てきますが、素人なので考察はやめておきましょう。
小型のフランスとかスペインとかいろいろ。
という事で最近は大型個体以外にも小型~中型個体もなるべく集めるようにしているのですが、私にはやっぱりヨーロッパミヤマは難しいです…。これからも目に付いた標本は集めて行くつもりですが、モチはモチ屋という事で種とか亜種関係は研究者の方々に期待したい所ですね。
ではこんな所で。




























