最近ちょっと集めている小型銀貨の話でも。

少し前にパリオンのヘミドラクマの話をしましたが今回はケルソネソスのヘミドラクマ銀貨です。

 

トラキア地方 ケルソネソス 紀元前357-320年

ヘミドラクマ銀貨

VF+

 

表面は振り返るライオンの上半身。

これも1cmちょっとの大きさですがお腹の毛まで細かく打ち出されていて見事な出来。

 

このコインなかなか中心に奇麗に打ち出されている物が少なくて出会えないのですよね(下記に書いた話でその中心に打たれている物がまた怪しい確率が高いのですが…。)

 

裏面は幾何学文様のパンチマーク。

裏面は色々ミントマーク違いがあるので種類を集める楽しみもあるのですがねえ…。

 

ちなみにケルソネソスはこの辺り。

現代のクリミア半島に位置する黒海沿岸の都市ですね。

 

古代の黒海沿岸は穀倉地帯としてギリシアへの穀物の輸出で栄えており、ケルソネソスもこうして沢山の銀貨が作られたそうです。

 

さて、小さいながらも図柄のデザインも作りも素晴らしくて有名なケルソネソスの銀貨ですが、どうも贋造品が多いというのも有名みたいでして、この種の黒海周辺の小型銀貨は90年台後半辺りに大量に出回った有名な贋造品の一群もあるみたいです。

特に中心に奇麗に打ち出されている物は危ないとか、スラブに入ったりオークション会社に流れた物があるなんて話が海外のコインコミュニティでも話題に上がってるみたいでなんだか怖いですね。

 

と言ってみたものの、明らかに現代の偽物と判る物以外は私の節穴審美眼では判別なんてできないので、一応今回の物はイギリスのTCCオークション出品物のようだったので入手してみました。

あまり疑心暗鬼になるのもあれですが、もし入手を考えている方は最低でもオークション会社を通したり、フランクリンミントなどの何かしらの保証がある物が精神的にも安心かと。

 

本当は偽物なんかに煩わされないで収集を楽しみたいのですが、こういう問題は根が深くてなかなか解決とはいかないのが困り所ですね。

 

ではこんな所で。