いや…どうって言われても困りますよね。私もヘクテ初めてだし…。
裸コインが続きますが、これも去年の入手品です。
レスボス島 レティリーニ 紀元前377-326年
ヘクテ金貨
材質は金銀合金のエレクトラムですね。
表面は雄羊の角を付けたアポロン神。
芸術や太陽神として有名なアポロンですが、こちらはアポロン・カルネイオスという収穫や牧畜を司る神格をアポロンと関連付けた神だそうです。地方や土着の信仰が統合されていく古い時代のアポロン神の姿の一つといった感じですかね。
ヘクテは1/6スタテルという2.5gほどの豆金といった感じの小さな金貨なのですがこれが高い!物にもよりますが鑑定スラブ入りで良いグレードの物になるともう10万以下では手に入らないのです。
あまり小さくて高い物は手が出ないと思っていた所に裸でヘクテが出ていたので試しにどんなものだろうかと入手してみたのでした。
裏面はインキューズの中の鷲の刻印。
図柄が切れてしまっていますが顔の方が残っていますのでまあいいでしょう。
古代において金は大変貴重であったので小型にならざるを得なかったとはいえ、今回のアポロンのような神々からライオンや猪、蝉といった図柄のバラエティ豊かでギリシアコインの魅力を楽しめる事からもヘクテは人気が高いのでしょうね。
コインの材質であるエレクトラム(琥珀金)というと初期のコインとして有名なリュディアの金貨も川床からの採られたエレクトラムから打たれたなんて話もありますが、これが自然合金なのかそれとも精錬された物なのかというのも長年議論されてきたそうです。現在は大半のエレクトラム貨は精錬された合金から打たれたのではとなっているみたいです。
時代が下がってカルタゴやローマ時代のボスポロス辺りの金貨もエレクトラムで打たれた物があるみたいですが、この辺りまで来ると完全に精錬された合金ですね。
さらにビザンツになると後期は金の純度を減らしたほぼ銀貨のような金貨が作られていますがこれをエレクトラム貨と言っていいのかは良く分かりません。
ちなみにレスボス島はこのあたり。
レティリーニはレスボス島の主要都市として沢山のヘクテ金貨を作ったそうです。
そういえばこちらケースが付いていました。某有名コイン店のやつ。
機会があれば追加でヘクテを入手したいのですが、おそらく次にエレクトラム貨を入手するとしたらリュディアのスタテル金貨になると思います。
ではこんな所で。




