あらら、東京はまた緊急事態ですか。
スラブの入れ替えや鑑定に出しに行きたいコインがあるのですが、どうした物やら。
郵送で送っちゃおうかしら。
さて、ローマコインは一段落付いたので幾つかある近代関係の紹介でもしてみましょうか。
という事で最初はナポレオン!いや、メダルですけどね。
古代コイン好きの私としては立体的なメダルの方にも惹かれるのです。しかし、メダルは詳細が良く分からない物が多いので、もう目について気に入った物を買っちゃいましょう!という事で入手したのがこちら。
フランス 1807年 ナポレオン1世
鍍金銅メダル
PCGS SP62
ナポレオンと言えば知らない方はいないでしょう。今年でちょうど没後200年という事でフランスでの式典や他のブログでも記念コインを紹介している方もいますね。
私としては共和国としてのヴェネツィアの終焉やマルタ騎士団が領土を失う原因として登場する方ですのでちょっと評価を考えてしまうのですが、歴史上の影響としては随一ですよね。
と言ってもナポレオンの詳しい生涯とか私良く知らないのです(汗)詳しい本は沢山出ているので一冊でも読めばいいのですが、近代ヨーロッパ史と共に後回しにしておりまして…。
(いやほらあれでしょ、大陸軍は世界最強!とか覇道進撃!とかでしょ。)
という訳でデザインで選んで詳細は良く分からないこちらのメダルですが、ショップページの解説によるとナポレオンが自らの業績の記念として制作を命じたメダルシリーズの中の一枚となり、制作を担当したのは、エジプト遠征に随行し、初代ルーブル美術館の館長も務めたヴィヴァン・ドゥノン男爵の元、有名彫刻家達の手によってパリの造幣局で作られた物だそうです。
一緒に出品されていた他のメダルも同じデザインで銅貨は良く目にしますが、こちらはもう少し特別な贈答用での制作のようでPCGSの鑑定もこれ1枚だけですので枚数は少なそうですね。(ナポレオンの棺返還の記念メダルは何枚か出品を見ますが、あれは何枚くらいなんでしょうかね。特大スラブですので私は入手をちょっと躊躇してしまいますけど。)
こちらは鍍金銅メダルとの事ですが、当時の金メッキはオルモルやブロンズ・ドレと呼ばれる真鍮や銅に水銀を使った方法で行われ、水銀に金を混ぜた金アマルガムを熱する工程で危険な水銀蒸気が発生する為、現在は禁止されているそうです。
まあ水銀と聞いただけで危険な感じがしますよね。
家具の装飾品などにも広く使われた方法だそうですので、19世紀以前のメッキ製品をお持ちの方はおそらくこの製法で作られているのでしょうかね。(そーいえば奈良の大仏とかも原理は一緒ですかね。)
さて、私が入手したこちらはシリーズの中で”フリートラントの戦い”を題材にした物だとの事です。
Wikipediaによると、1807年6月14日におこなわれた、ナポレオン戦争の主要な戦闘の1つ。東プロイセン東部のフリートラント(現ロシア連邦カリーニングラード州プラヴディンスク)周辺地域で、皇帝ナポレオン1世率いるフランス軍が、ベニグセン率いるロシア軍を破った。とあり、フランスのヨーロッパ支配を決定付けた戦いだそうです。
メダルなので表のナポレオンも迫力抜群で立体感な彫刻的魅力がありますが、裏面のデザインもコリント式の兜を被った戦士が、戦いを終えて剣を収めているといった姿からも重要な戦いを終えたに相応しいといった感じですね。逆さにされたトーチやオリーブ?の木も意味があるのでしょうが想像での解説はこのくらいで。
人物の肖像メダルとしては初めて入手しましたが、金メッキメダルも見た目は金ですので悪くないですし、何よりお値段がリーズナブルですから何だかメダル中心で集めたい気持ちもしてきちゃいます。
ナポレオンは他にも銀と銅メダルも目に付いたら一通り集めてみたいですね。
という事でしばらくは近代コインとメダルを紹介していきたいと思います。
ではこんな所で。



