まずい…1月が終わってしまう。
すっかり忘れていたローマコイン…。
今年に入ってからだいぶ仕事が忙しいのですが、ブログもいつまでもお正月気分ではいられません。
という事でようやく去年からの続きでローマ銀貨の話。ゴルディアヌス3世のアントニニアヌス銀貨の紹介です。
帝政ローマ ゴルディアヌス3世 238-244
アントニニアヌス銀貨
AU The Morris Collection
蛮人皇帝マクシミヌスからローマを取り戻した!(※本人達の主観です。)
バルビヌス帝とプピエヌス帝そして元老院達。
ところが、二人の皇帝の仲が悪い事に合わせてゴタゴタの最中に近衛兵によって殺されてしまい、最後に残ったのがゴルディアヌス1世の孫であるゴルディアヌス3世となります。
ゴルディアヌス家はローマ随一の資産家として有名だったそうですが、遺産を浪費することもなく政務に取り組んだようです。アレクサンデル帝もそうですがこの時代の若手皇帝達は結構真面目ですね。帝政初期の誰かさんに爪の垢でも煎じて飲ませたいですな。(聞いていますかカリグラ帝!)
もちろん13歳にして皇帝となった一人の頑張りではなく、元老院や近衛軍団の長官であるティメシテウスの支えがあったからですが、それもササン朝ペルシアによって東方が再び危機に陥るまで。
ペルシアへの東方遠征に向かったローマ軍は勝利を重ねて優勢に軍を進めましたが、協力者であったティメシテウスが死亡してしまい、その混乱の最中にでゴルディアヌス3世は死亡。(一説ではティメシテウス死後に近衛軍団の長官になったフィリップスに殺害されたともされているそうです。)
その後、フィリップスが軍に推挙されて次の皇帝となり、ペルシアのシャプール1世と講和して軍を退く事になりますが、これによってローマは東方属州メソポタミアを失う事になってしまいます。
さて、アントニニアヌス銀貨は分類上の呼び名であって、本来は何と呼ばれていたかは不明なのですが、NGCラベルで”ダブルデナリウス”と書かれている通りデナリウス銀貨2枚の価値があるとされます。実際には銀含有量は1.5倍程とされ、ゴルディアヌス帝の時代には度重なる軍事費の増大でさらに含有量は低下していたでしょうし、インフレの象徴のような銀貨ですね。
しかし、この時代ではまだ発行時の大きさと重さも5g前後なので、現代の私からすると少し大きめなお得なコインに見えます。カラカラ帝の頃から並行して発行している銀貨なので以前の皇帝の肖像ももちろんありますし、見栄え重視ならアントニニアヌスで集めてみるのも良いのではないでしょうか。
ちょっとだけ大きめ。
紹介のコインは特徴となる太陽の光線状の、冠先端の縁部分の摩耗も無いので表側はもう1グレード上でもいいかなくらいの状態にも見えます。ただ、裏側がちょっと摩耗が進んでいますのでAUなのでしょうね。
裏面は予知を司る女神プロビデンティア。
危機の時代の皇帝にとっては何よりも必要とされる資質だったのではないでしょうか。
あっ、あとこれ簡易鑑定スラブでしたがコレクション表記がありまして
”The Morris Collection”と書いてありました。
モリスってコインコレクターのダグラス・モリス氏のこと?うーん、ほんとぉ?
いや、それとも他にモリスさんがいるのですかね?
まあ値段もそれ程変わりませんでしたし、簡易鑑定でもこの時代はあまりこだわりも無いのでまあいいかなですね。
ではこんな所で。



