遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
今年の最初は去年後半の予算を使い切って入手した金貨から。
マケドニア王国 フィリッポス2世 紀元前359-336年
スタテル金貨
AU Strike5/5 Surface4/5 Fine Style
アレクサンドロス大王の金貨を手にして以来、追加で何か古代ギリシアの金貨が欲しいなと思いつつ、なかなかこれと言った物に出会えなかったのと何の金貨にしようか優柔不断で決まらず、数年掛けてようやくこちらに決めてみました。やっぱりマケドニアの金貨ですよ!
この金貨を入手する前に、去年のヘリテージのFine Styleオークションで出ていたフィリッポスを狙って12,000ドルまで頑張ってみたのですが結果は15,600ドルで敗退…。いくらFine Styleで金が高騰していると言ってもこれはちょっとねえ…。しかし、諦めきれないなと思っている中で丁度予算内で収まりそうな同じグレードのFine Style品を見つけて入手したのがこちら。
表面はアポロン神の肖像。
一般に古典期ギリシアでの金貨の鋳造はアテネがペロポネソス戦争末期に発行した金貨のように緊急時に限られており、フィリッポス2世がギリシアでは初の金貨の大量鋳造を行い「フィリッペイオス」と呼ばれたとか。
裏面は二頭立ての戦車のビガ。フィリッポスがオリンピックの戦車競技で優勝したのは有名なエピソードですね。
ちなみにこちらは蛇のミントマークでおそらくランプサコスミントの死後発行品。多分フィリッポス3世かアンティゴノスの時代に打たれた物だと思います。
ランプサコス等のギリシアから東のアナトリア半島側でも同じくらいの前4世紀頃から金貨を鋳造しているそうで、流石作りもハイレリーフな出来が素晴らしいですね。マケドニアの初期の物よりも私は死後発行の方が好みかも。
死後発行で名品と言うと、アレクサンドロス大王死後のフィリッポス3世統治時に打たれたコロフォンミントが出来が良くて高額品として有名なのですが、こちらは桁が一つ違うというかちょっと手が出ないお値段。
このタイプは大王の死後を継いだ王の権威の裏付けとしてアポロンの顔がアレクサンドロス大王にされていると言われており、以前に紹介した大王の死後発行の金貨のように今回の物も作られた時代が近いのでアレクサンドロス的な顔の作りにも感じます。
という事でこれで金貨の方も父と子で二枚揃いました。
古代ギリシアの金貨というとエジプトのプトレマイオス朝の金貨にも惹かれるのですが、ちょっと最近の高騰でとても予算を工面できそうにもないのでローマのアウレウス金貨やリュディアのスタテル金貨を考えてみたいと思います。
ではこんな感じでまた一年ブログを続けていこうかと思いますので、よろしくお願いいたします。




















