さて、先日23日秋分の日は毎年恒例の行ってきました大手町インセクトフェア。

最初は比較的空いてるかと思ったのですが、昼頃からは相変わらずの激混み具合で揉みくちゃになりながらなんとか全会場を回ってきました。

 

結果。

 

まずは大きいの欲しかったランキフェル。

体調が悪いとのことで顔合わせは見合わせていましたが、京庵さんから大きいのあるよと聞いたのでそちらで無事入手。

大型個体は前胸の立て板状の張り出しが突起になって見事ですね。ありがとうございました。

 

そして買っちゃったコロフォン…。

ヒュートンマルガタクワガタ Colophon haughtoni.

 

昆虫MANIAC展の記事で触れましたが、南アフリカに生息する飛べないクワガタの仲間。プリモスマルガタクワガタは今や100万でもうムリムリという事で何とか手が届きそうなこちらを入手(ちなみに一緒に売っていたイザルドはごじゅうまんえん…。)

 

いや、それよりもそこらじゅうのブースの標本箱にプリモスの模型がばら撒かれておる…なにこれサブリミナルプリモス?

 

ついでに羽の無い仲間でB品で安かったハワイハネナシクワガタも入手。

飛べないクワガタって他に何いましたっけ、チリハネナシ?

 

みんな大好きカロデマ。

 

またトルキクス追加しちゃいました。なんだかんだでトルキクス増えてきましたね。

 

ついでにこの前記事に書いたシリアの謎トルキクス?を聞いてみたのですが、どうも本当にいるのかは怪しいという見解でした。かなり以前から見ていたので何回かは入ってきているのかと思っていたのですが、一回入った切りだそうで私のもその時の在庫のようでした。

流石に今から誰かシリアに調査してきておくれ!とも言えませんし、嘘か真か半々くらいに考えておこうと思います。

 

もう一つヨーロッパミヤマ追加でちょっと珍しいという触角5節のセルビア産。

というかセルビアってどこでしたっけ?

 

ここ↑

あーっバルカン半島!旧ユーゴスラビア!チトー!!

いやまあ、まただんだんヨーロッパミヤマも増えてきていよいよ大箱3箱目を追加しないとですね。

 

後はオオエンマハンミョウのインペラトールとか、オオキバドロバチとかジュウシチネンゼミとかとか。

 

で、最後は見ておくれよこの立派なタランチュラ!

はい、昆虫じゃないですね。

 

私はクモとかヒヨケムシとかの奇虫系は全然平気なのですが昆虫以上に抵抗ある方は多いのは承知しております。

 

今までクモなんて入手する気は無かったものの、最近ちょっと南米のベッコウバチの仲間である、Pepsis.属に凝っておりまして。タランチュラホークの別名の通りタランチュラを狩って幼虫の餌にする狩蜂なので寄生対象の標本も入手しようかなと思いましてですね。アジアの方のはお土産品でよく見ますけどこっちはちゃんと南米ペルー産。

というかこんなバカデカいのどこに入れればいいんだろう。

 

時間が出来たら蜂の記事も書いてみたいのですがクワガタ以上に需要なさそう。

ではこんな所で。

 

インセクトフェアの前に久しぶりにクワガタ記事でも更新しようかと思います。

代表的な亜種は既に紹介しておりましたが、今回は種だか亜種だか各国ヨーロッパミヤマ複雑怪奇編。

 

まずはシリアのアレッポ産。

以前から中東のシリアにトルキクスだろうと言われるケルブス型のミヤマクワガタがいるのは知っていたのですが、入手したのは初めて。

 

実はこれ1年くらい存在を忘れていた標本でして、最初は頭部が下がっていてちょっと変わったアクベシアヌスミヤマかなあと手元に来てからもタッパーに入れたままで、再展脚しようと頭部を起こしたらあれっ?これアクベシアヌスじゃない…と気が付きました。

 

ブルガリアからトルコに生息するトルキクスはどうもアナトリア半島の地中海側沿岸をぐるっと中東シリア辺りまでいるようで、私も片手に数える程度ですが標本は過去に何回か見た事があるので確かに生息しているのでしょう。

ちなみにブルガリアのトルキクスは触角6節に対してシリアの個体は5節で安定のようです。

 

写真を撮っていてたまたま近くにあったドイツ産ケルブスと。

大顎先端部や全体の雰囲気はブルガリアよりかギリシャの個体に近いような気もします。

 

アレッポというと石鹸か歴史時代の十字軍とかしか私の知識は無いのですが、最近はこの辺りも内戦で大変だったようで本当にミヤマクワガタが生息してる森なんてあるのでしょうかね。

しかしまあ、トルコからシリアのこの辺りの狭い地域にトルキクス?とアクベシアヌスにユダイクスと、かなり過密な生息地のようで本当にこれ亜種でいいの?な感じですね。

 

トルキクス関係で以前の記事で紹介したルーマニアラベルの標本。展脚し直してみました。

 

ブルガリアのトルキクスの標本と。

うーんやっぱりこれトルキクスだと思うのですが…。

 

あまり良くもない頭でラベルを解読してみるとルーマニア/モルドバ国境地帯の黒海沿岸に近い地域の採集ではないかと。

 

で、そういえばモルドバのヨーロッパミヤマ持っていたなと引っ張りだして展脚したのがこれ。全然違いますね。

ヨーロッパ内陸部かウクライナの方の個体の影響が強いような。

 

ついでにルーマニアの通常ケルブスとも。

ルーマニアも内陸部にはケルブスが沢山いますのでトルキクスは局所的にいるのでしょうかね?

 

未整理箱を引っかき回したらトルキクスの小型のは何頭か保管していたのでこの機に全部展脚してみました。

ブルガリアも地域によって変化があるようなのでまた暇な時にラベルの解読をしてみようかと思います。

 

話を続けて黒海周辺の個体としてこちらは黒海東側のロシアとジョージア(グルジア)国境地帯のコーカサス地方の標本。

多分ヨーロッパミヤマの生息的にも東の縁の方で、山脈や中東の砂漠が分布の境界になっていると思うのですがこれよりさらに東には生息しているのでしょうかね?

 

もう一つ西側の分布の縁としてイギリス産。

これロンドンのラベルなのですが、ヨーロッパミヤマは丈夫な種で町中の自然公園みたいな所にも生息しているのでいる所にはいるのですかね?

 

こうして分布の話を書いているとミヤマクワガタの生息としてはさらに大西洋を挟んで北米大陸にいるミヤマ種はどうやって来たのかとか疑問も出てきますが、素人なので考察はやめておきましょう。

 

小型のフランスとかスペインとかいろいろ。

 

という事で最近は大型個体以外にも小型~中型個体もなるべく集めるようにしているのですが、私にはやっぱりヨーロッパミヤマは難しいです…。これからも目に付いた標本は集めて行くつもりですが、モチはモチ屋という事で種とか亜種関係は研究者の方々に期待したい所ですね。

 

ではこんな所で。

 

8月も終わりで、そろそろ季節の上では夏も終わりですね。

夏は仕事的にも忙しくてなかなか遠出できないのですが、合間に博物館にでも行こうかなと思っていたのですよね。

そう!風邪を引かなければ!!

 

うう…8月の後半予定は露と消え、なしてこんな事に…。

 

まあ、ちょっと散歩で近所の林に寄ったりしたら久しぶりにゴマダラチョウが見れたので良しとしましょう。

以前見かけた時は一瞬で飛んで行ってしまったので多分になっていましたが、確かにゴマダラですね。子供の頃にはここで見なかった蝶なので感激。ナラ枯れの心配はありますがやはり樹液の力は凄いです。

 

ついでにキマダラヒカゲもいました。ヤマだかサトだか、多分サトキマダラでしょう。

昔は樹液に近づくと一面飛び上がった蝶だらけになるくらいいたのですけど、今はアカボシゴマダラの方が多いですね。

 

ノコギリカミキリは…ド普通種ですね。外国のノコギリカミキリの仲間はあんなにカッコ良いのに何であなたは…。

 

あとは風邪を引く前はちょっと家の水槽のリセットをしていました。

前の水槽は5~6年くらい維持していましたが、だいぶレイアウトが崩れてきていたので模様替えです。

 

途中経過は飛ばして完成。シンプルに川の底みたいな感じにしました。

水草は一種類買い足しましたが他は使い回し。

 

水槽も10年くらい使ってシリコン面が剝がれてきてたので買い換えまして、最近のやつは接着面の処理も奇麗ですね。

 

飼っているカージナルテトラやヌマエビも5~6年生きていますが寿命って何年くらいなのでしょうかね?

数は減ってしまったので追加するか、新しい種類に更新するかどうしましょうかねえ。

 

という事でなんとも消化不良の夏でしたが、秋はインセクトフェアとミネラルショーくらいには参加したいです。

 

ではこんな所で。