スズキLT80のエンジンを直しました。
ほぼ1年間放置プレーしてました。


左側がスズキ純正シリンダー。右が壊れるまで使ってた中華シリンダー&ピストン。
中華シリンダーはレギュレーションでOKなので使ってました。我が家のマシーンはチューニングを疑われてるがノーマルです。

シリンダー品番。

中華とは違って純正はバリ取り箇所があります。僕が研磨したわけではありません。

ポートのパリ取りはちょっと下手くそかな。町の内燃機屋さんのほうが綺麗です。

バリ取りが大事なんですよ。

排気ポートは鋳物の地肌がツルツル。

研磨しなくても綺麗です。

誰でも自分のバギーは純正シリンダーなのか中華シリンダーなのかを分解しなくても判断できます。


マフラーが付く排気ポート部分に文字があるのが純正シリンダー。無いのが中華シリンダー。車体に付いてる状態で見ることが出来ます。

全体的に純正は鋳物の肌がツルツルしてる。砂型じゃないのかも?


ピストンリング。


ピストンリングがマジで厄介。Tマークが全然見えないんですよ。

これが上向きなんですがスマホで撮ってから拡大しても良く分からず…組み間違えたらリングがキツいので直ぐに気が付き直せますが、マークが見えないのはマジで不便。
改善して欲しいな!

エキスパンダリングって呼ばれるリングの写真は撮り忘れ。あれって必要なの?要らないと思うんだけどピストンリングに付属してたのでセカンドリングの内側に入れて組んでます。
エキスパンダリングは新車の時は付いてないし、オーバーサイズピストンのリングには付属されてないらしい。
てことは必要無いでしょ?って思う。意味がわからない技術。


純正ピストン

純正ピストンの表面はツルツル。加工痕が無い様に見えるほど。中華は旋盤の痕がしっかりと残っててザラザラしてますよ。


ピストンピン。

中華とは差が無いような見た目。


ニードルベアリング。
これも見た目では良くわからない。


サークリップ

スズキのサークリップはあまり良くない印象。曲がると元に戻らない。ヤマハのほうが元に戻りやすい。


ヘッドガスケット。

あれ?元々の純正って銅だったと思うんだけどなー。これじゃ中華と見分けが付かない(笑)


アンダーガスケット。

穴の位置が中華より正確だった。


僕は小さいエンジンはシリンダーにピストンを入れてから最後にピストンピンを入れる派です。

理由は狭すぎてピストンリングをうまくシリンダーに入れる事が出来ないから。

先にシリンダーに入れて、後からピストンピンを入れるほうが絶対に楽チン。



今回中華とは見切りを付け、全て純正で直した理由としては中華は絶対に壊れるからです!

ピストンが特に悪くて、膨張率が純正とは全然違うのだと思います。暖まると抱き付きを起こしてセルすら回らない。冷えるとエンジンがかかるって不思議なエンジンです。
ピストンだけを純正にする場合はピストンクリアランスを測定、調整しなきゃいけないので自然とオーバーサイズピストンを選ぶことになる。

てことはレースレギュレーションでボアアップは禁止なので中華シリンダー使ってる時点でオワコン(笑)
糞レギュレーションですね!

仕方ないので、全て純正で揃える事になるんですがシリンダーだけでも4万円ほどするんですよ!中華はピストンやガスケット等もフルセットで五千円~1万円位。
中華シリンダー使って安く直す選択肢はボアアップ禁止レギュレーションのせいでアウト。なので金がかかるキッズマシーンとなってます。

そもそもノーマル80ccでどうやって同じクラスの150ccに勝てと言うんでしょうか?

ブログでわざわざエンジンの写真をアップしてるのも後で疑われた時の為に証拠として残してる意味もあります。

中華もポート研磨してないノーマルだし、純正もノーマル。

乗った感じはまだ純正は慣らしが終わってないのとピストンクリアランスがちょっとキツイせいか重たく回ってあまり速くなかった(涙)

高いお金払って壊れなくなるだろうけど遅いって笑っちゃうよね。

せめて150と同じ加速まではレギュレーションで改造OKにするか150のほうがレギュレーションでデチューンして80と同じ加速になるようにして欲しいな。

車両難民がツマラナイ思いをするとヤル気無くなってきます。