こんにちは、粟津サヤカですタコ

京都でオリジナルツアーのガイドをしています。

 

寒い日が続きますね雪だるま

私はこうして家の中でブログを書いたりツアーを作ったりもしていますが、

ガイドする時は外ですし、ネタ探しももちろん外ですから、

あまりに寒いときはツラくなるときがあります。

 

しかし、夏の暑いときよりずっといいと思います。

動けば動くほど汗だく、服や肌もベタベタして不快、

日焼けを気にしながら歩くより、

 

冬は動けば動くほど体があたたまって汗もかかない、

冷たい空気を思いっきり吸い込んで体中の空気を総入れかえ、

紫外線量の少ない日差しは体内のビタミン生成にも適度に有効です。

 

年末年始はついつい家にこもって運動不足になりがちですが、

こんな見方をしてみれば冬に外を歩くってとても健康的なんですよね。

 

そんな私が町を歩きまわっているとき目にした

レトロ消滅の現実ガーン

 

風化、耐震、維持費の重圧、管理者の不在・・・

生まれるものがあれば消え去るものもある。

ちゃんと理解しています。

だからこそ今のうち自分の目で見て記録に残そうグー

そんな思いからはじめたこのブログ、

 

今回のレトロは、京都市役所です。

 

「おい!下の方がうつってないぞ!」

と言われてしまいそうですが、左にクレーンがうつっていることでもお分かりの通り、

市役所前広場が現在工事中です。(2017年12月現在)

市役所の警備の方におたずねしたところ、工事終了まであと3年ぐらいかかるとのこと、

内部はいつも通りでしたので思い切って掲載しました。

 

京都市役所は河原町通りと御池通りの交差点の北西にあります。

見てお分かりの通り、人も車も多い賑やかな場所。

祇園祭の山鉾巡行の最終地点がこの市役所前なんですよ。

 

京都市役所は昭和2年に東側が、昭和6年に西側が相次いで完成しました。

設計は京都帝国大学建築学科初代教授であった武田五一を顧問に京都市営繕課が行いました。

また、意匠設計は武田五一の教え子であった中野進一が担当。

ネオバロック的な様式で構成されています。

壁面装飾の最上部へ伸びる棒状のものはタレットといい、筆の形をしているのだそうです。

 

中央二階部分のバルコニーです。

遠目に見ると向背をつけた小さな仏様のような形をしていますね目

筆型のタレットといい、所々和風な意匠が見られ、さすが京都!拍手といった感じですね。

 

正面玄関は現在工事中。

わずかなすき間から「京都市役所」の文字が垣間見えます。

この文字を背景に写真撮影カメラされる方が多いのだと警備の方がおっしゃってました。

工事が終わったら私も撮りにいこうっと!

 

正面玄関は三区間に区切られています。

写真はその西側の隅です。

枠は石彫りですね。凝ってます。

左に見えている壁面は表面に自然石を貼りつたものだそうです。

庁舎全体の腰部はこの壁面で統一されています。

 

玄関ファサードに立派な柱。

天然石を貼りつけてあるのでしょうか。

 

内部へ入りました。

平日の昼前ということでたくさんの人の姿がありました。

念のため、受付の方へ「写真撮ってもいいですか~?」とひと言。

各部屋内以外なら4階まで自由に見ていいとのことでした。

玉ねぎ型のアーチ、サラセン風の柱、装飾は東洋的なものが目立ちます。

 

照明も時代を感じますね。

柱の左右に花か、太陽をモチーフにしたような装飾があります。

この感じ、以前このブログに書いた京大百周年時計台記念館と似ています。

京大百周年時計台記念館の紹介記事はこちら

 

正面階段です。

踊り場から左右に翼を広げたような大階段!

ステンドグラスが配置され、その中央に京都市民憲章が掲げられています。

 

中央階段から玄関扉を見下ろす。

なんだか人気者になったような気分ニヤリ

宝塚の大階段!?

 

2階から3階へ、交差する階段が見あげられます。

階段の壁面にも装飾。

 

蛍光灯の薄暗い明かりがいっそうレトロ感を増していました。

左右の廊下には「○○党控室」のような看板がかかっていました。

そうか、市議会の議場もここなのかな。

毎年夏になると、祇園祭の山鉾巡行の順番を決めるくじ引きが行われることで有名です。

入ってみたいなー。

 

世界に誇る観光都市、京都市。

その顔ともいえる立派な庁舎、工事中ということで見えない部分もありましたが、

長くここで市民を見守り続けてほしいなと思いました。

 

京都市役所は

私がオリジナルのツアーガイドをつとめる

「オフアワーズの京都のんびりおさんぽ旅

洛中レトロ御所南コース」

でもご案内しています。

 

2017年開催分はすべて受付終了しましたが、来年も開催を予定しています。

  • 伏見稲荷から清水寺 ゆるトレッキングコース 1/13() ・ 2/3()
  • 洛中レトロ御所南コース 1/20() ・ 2/17()
  • アカデミック北白川・疎水コース 1/27() ・ 2/10()

 

本日(12/14)現在

 

1/13(土)の伏見稲荷から清水寺ゆるトレッキングコース

のみ申込受付を開始しております。

 

他のコース、日程については1ヶ月前を目途に公開してく予定ですので、

ぜひご参加の上、"京都の顔" 京都市役所をご自身の目でご確認ください!

 

現在公開中のツアー一覧はこちらから

(Peatixページへリンクします)

 

さて、次はどこへ行こうかな~ランニング