3年ぶりのへレス。 午前中に打ち合わせで その後時間があったのでお昼はSanlucar de Barramedaまで行ってきた。いつものBar は健在で美味しい魚介を食して満足 。その後 海岸まで行き ゆっくりとした時間を過ごすことができた。

夜はへレスのいつもの店を何件かはしご。いつも行く店は閉めてなかったので一安心。

しかし翌朝 へレスの街をぶらぶらしているとZaraが閉店したり 予想外の店が閉めて 新しいチェーン店の傘下になったりと少し寂しい気持ちも。

 フラメンコフェスティバル間でないのであまりフラメンコ感がなかったけれど 懐かしさがこみあげてここにまた来ることができ幸せな時間だった。

夜はセビージャに帰り La casa de memoria で David Perez, Irene Rueda, Inma Rivero,Pau Valletのライブを観る。

日本人含めアジア人はいなかったが、ヨーロッパ人がたくさん見に来ていて この日で3公演やっていた。観光客が戻りつつあるのはうれしい。ほとんど観光で生きてきたセビージャは多くの人がCovidで店を開けることができずかなり困惑していたので切実に観光客が戻りつつある現状を喜んでいる。

日本人もフラメンコ留学や滞在で旅行に来てほしいと思う。しかしまだまだかなり航空券の上昇や円安で問題が多いが。

 

 翌日はペーニャでJose Galvanのライブを鑑賞。感動した。手を抜かず ずっと踊っていて、その空間にいたみんなが魅了された。特殊な空気と雰囲気で、大変楽しく よい時間を過ごすことができた。ほんとにすごいなぁ あれだけの人たちの空気をつかんで離さないJoseは。

 2020年3月14日スペインコロナでロックダウン前日に日本に帰国して以来のスペイン。 この数年もうスペインには来れないかと思っている日々が続いた。 まだ終息していないコロナ禍にこちら来た。以前のようにこちらでのお客様の手配はほんのわずかだが、もう一つのフラメンコ関連の商品の仕入れや諸々で落ち着かない毎日。それでも以前よりはかなり時間があり、空き時間に公園でのんびり、ペーニャに顔出したり、よく通っていたバルで一杯など充実の時を過ごしている。

 

 昨日はHuelvaで仕事があり、ほんとに数年ぶりに訪れた。だいぶ時がたったのを感じるくらい駅の位置も変わったりしていたが、街並みは昔とそう変わらないと感じた。ただ港あたりはすごくきれいに整備され、どこって感じ位変わった。

海の上を木製デッキが伸び その中を散歩、釣りなどでのんびりできる。海を眺めていると小魚の群れがたくさん泳いでいてそれを狙う海鳥たち、ボラの大群、何を狙っているのか釣り人たちがいる。夕方のアポまでゆっくり海を見て過ごすことができた。こういう何もない時間は心に栄養を与える気がする。

 

帰路の電車でとなりあった青年が二重マスクしていて珍しいと思ったら病院の看護人だそうで、セビージャの病院に行くそうだ。かなり楽しい青年だった。こちらの医療グループの仕組みも知ることができた。

 

こちらはバス電車、病院 など公共施設などはマスク着用義務で バス停でバスが来るとみんな一斉にマスクをしてバスに乗る。先日はセニョーラがマスクを忘れ、次のバス停で降りるという光景をみてしまった。義務はみんな守るんだと再認識。

来月の初旬までこちらで滞在しているのでまたスペイン日記を記載したいと思う。

 

 

10年前の数年の年越しはスペインで迎えていた。 大晦日のディナーをレストランに予約して年越しをそこにいる人たちで祝い最後はみんなで踊って大騒ぎのひと時だった。今となってはとても懐かしい光景。

とりわけ覚えているのが、2000年のバルセロナ。Cuatro Gatosという昔ピカソ達が集まっていたレストラン。観光ガイドにも載っているが、大晦日のディナーは常連や紹介がないと予約できない店。たまたま知人がそこの常連で私たちのために予約を入れてくれた。そういう店にふさわしいとは思えない格好で参加。

 

最初に白ワイン オードブルから始まり 何品かでてメイン2品 赤ワイン デザート 席に着くときそれぞれ紙袋を渡される。?と思っていたが、

最後にその内容がわかる。

年越しのカウントダウンが始まり中2階にシェフはじめスタッフ全員が集まり シェフがパエージャ鍋を12回たたく。事前に渡されていたブドウ12個をそのパエージャ鍋の音とともに全員ほおばる。音は想像より早いため12音が終わったときはリスのような頬がプクプクな人や無理やり飲み込んだ人たち多数。音ともに食べ終わっていたら新年は幸せな年を迎えられるという伝説がある。

そしてそれが終わるとCAVAが配られ紙袋の中身をそれぞれおもむろに出す。中には仮面やクラッカー おもちゃ吹き矢など色々入っている。

私の席の隣のスペイン紳士がおもちゃ吹き矢を持ち私にも出すように指示、そしてちょっと先のつるっとした頭の紳士目掛け吹き矢を発射。なんとも子供っぽいはしゃぎ方だがその店の全員がCAVA片手に老若男女問わずわいわいと楽しんだ。

そしてそれが一段落すると音楽に合わせ全員で踊る。ダンスをしている人  電車ごっこのように多くの人が数珠つなぎになって踊る人 そのまま吹き矢で遊んでいる人がいて早朝まで続いた。 くたくたに疲れて帰路に。

その時はただ楽しんでいるだけだったがこんな日々の大切さが身に染みる2020年。来年はもう少し色々なことが楽しめる日々を迎えられることを祈るばかり。

 

まだまだ大変な日々だが心より世界が落ち着きを取り戻せることを願う。