ほとんどの仕事は、アルバイトさん・パートさん(弊社ではキャストさんと呼んでいます)にできると思っています。

 

 

現在製造には、製造全体を見ている内田以外社員は居ません。

 

 

全15店舗の食材をキャストさんだけで製造しています。

 

 

店舗から発注を受け、在庫を見て製造計画を立て、製造し出荷する。

 

 

食材や包材の在庫を見て発注する。日報を書く。シフトを作る。納品書・請求書を作る。

 

 

これら全てキャストさんが行っています。

 

 

先日、学生が工場見学に来た際も、製造過程やポイントの説明はキャストさんが行いました。

 

 

 

また、今春オープンする 「ミライ堂 本店」 も、キャストさんだけで運営する予定です。

 

 

若い頃、派遣社員として研究施設で働いてた時期がありました。

 

 

入社当時、私は皆さんの役に立ちたくて社員と同じ意識で仕事に臨んだのですが ”派遣” と言う事で打ち合わせや会議には参加できず、ひたすら単調な実験だけ。

 

 

皆さん優しかったし、条件も悪くなかったのですが、みるみるやる気を失っていったのです。

 

 

その経験から、私は仕事において社員とキャストで区別をしない。と決めています。

 

 

キャストさんの能力は高い。ドンドン権限を与え活躍の場を広げてもらおう!と。

 

 

新卒採用のイベントでこう話すと  

 

 

「それじゃ社員は要らないんじゃないですか?」 

 

 

と、聞かれる事があります。

 

 

前述の様、私はほとんどの仕事はキャストさんにできると思っていますが、唯一社員にしかできない仕事がある。

 

 

それは

 

会社の未来を作る事

 

 

です。

 

 

10年後、20年後も会社を成長させるために何をするのか?を考え、実行するのは、その視点を持って長く勤めてくれる社員にしかできない。だから新卒採用をするのです。

 

 

そして、これが一番大事なのですが、キャストさんも社員も権限委譲され、新しい仕事に取り組む事になると 「失敗したらどうしよう・・・」 と、怖がります。

 

 

中には 「責任が取れないのでできません」 と言う人も居る。

 

 

実は製造の権限移譲の際も、こうした理由から 「社員を入れて欲しいと」 言う声が方々から出ました。

 

 

その度に私が伝えた事は

   

 

「皆さんが取る責任とは何ですか?」 

 

 

と言う事。

 

 

例えば製造でキャストさんがミスをして大事になり、記者会見を開く事になったとします。

 

 

多くの記者やカメラが入った会場に、ミスをしたキャストが1人入って来て経緯を説明し、深々と頭を下げ消え入りそうな声で

 

 

「申し訳ございませんでした・・・・」

 

 

”これにて会見は終了となります。” と、司会者。

 

 

いやいやいや、責任者出せよ!

 

 

ってなるじゃないですか(笑)

 

 

責任はトップである私が取るのです。

 

 

もし、現場の皆さんが責任を取らされるとしたら、誰も何もやりたがらない。

 

 

トップである私が責任を取る!

 

 

と、伝える事が一番大事なのです。

 

 

「皆さんが考える様な責任を取る事は無い。だから皆さんの能力を存分に発揮して欲しい。」

 

 

そう丁寧に説明して行き、ようやくキャストさんだけで運営できる道筋ができました^ ^
 

 

現場の仕事はキャストさん、会社の未来を考えるのが社員、そしてトップは全てに責任を取る。これが私たちが考える会社の在り方です。