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 難治性乳がんの活動の様子を陽電子放射断層撮影(PET)を用いて可視化することに、理化学研究所と国立がん研究センターの研究チームが成功した。米国で5日開かれた米国臨床腫瘍学会で発表した。
 対象は細胞の増殖に関わるタンパク質「HER2」で遺伝子変異が起き、HER2が過剰に生成される難治性乳がん。乳がん全体の20~30%を占める。
 HER2に結合する抗体医薬ハーセプチンが有効だが、診断には細胞を採取してHER2の量を調べる必要があり、医師による技術の差や患者の苦痛といった問題があった。PETを用いれば、体を傷つけずに診断が可能になる。