最近、なんでもかんでも、iphoneやアンドロイドのアプリだよね!

すごいね!



少し前までの転居先探しの手段といえば、各不動産会社が発行する情報誌を読む、もしくは不動産屋に直接出向くかのどちらかだった。しかし今やインターネットサービスの普及により、物件情報もWebサイトで簡単に検索できるようになっている。さらに、最近ではスマートフォン向けアプリを各社がリリースし、単に物件を端末で調べられるだけでなく、例えば“今いる場所の物件を探す”といった便利な調べ方もできるようになった。

「Android向け不動産アプリ」比較一覧表:(http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1112/22/news020.html)

 年が明ければ引越しシーズンは目前。移動時間などのスキマ時間を活用して、新生活に向けた準備を進めよう――ということで今回は、「SUUMO」「HOME'S」「at home」「CHINTAI」、これら4つのAndroid向け不動産アプリを、賃貸物件検索機能をメインに紹介しよう。

 どのアプリも設定項目や情報量は多く、十分に便利だが、細かな機能の有無の差もある。まずは主要な機能の比較表を作ってみたので、参考にしてほしい。「通勤・通学時間からの検索」「方位の指定」など、いくつかの部分で対応が分かれている。

 ちなみに、筆者は「通勤・通学時間からの検索」を非常に便利に感じたのだが、これが可能なのは「at home」のアプリのみだった。しかし、部屋の方角が指定できないなど、どのアプリも一長一短だ。ケースに応じて、使い分けるといいだろう。

●賃貸情報だけでなくリフォーム時にも使えるのが魅力―――「SUUMO」

 不動産情報サイト「SUUMO」の公式アプリでは、賃貸物件の検索はもちろん、マンションや一戸建て などの売買物件、さらには家を建てる際の業者探しや、リフォームの会社や実例の検索も行える。住宅に関する情報を集めるのには、心強いアプリといえる。

 賃貸情報の検索方法としては、「駅から探す」「エリアから探す」「現在地から探す」という3種類の方法がある。「駅から探す」では、駅を指定するとその近くの物件が表示される。「エリアから探す」は、都道府県を設定し、市区町村を選ぶものだ。

 「現在地から探す」では、端末のGPS機能を利用して今いる場所付近の物件を探せる。その際、現在地からの距離、賃料の下限と上限、間取りも併せて設定可能だ。ほかのアプリにも共通していえることだが、現在地からの検索機能は自分の住んでみたい街に直接出向いて物件を探したいときや、訪れた街に興味がわいたときに役立つだろう。

 検索条件としては、賃料や間取り、築年数、方位などなど各種の細かな要件を指定して絞り込み検索ができる。また、ユニークなのが、物件の詳細ページにある「所在地」でマップを表示した際に、物件付近のバス停を表示できること。バスの経路なども同機能を使って調べられる。

 このほか、起動時の画面に検索条件の履歴が表示されるので、過去に検索した条件をすばやく呼び出せるのも便利。不動産アプリに求められる基本機能をしっかり押さえた安心のアプリといえよう。

●複数の検索条件を保存できるのが便利―――「HOME’S」

 不動産・住宅情報ポータルサイト「HOME’S」の公式アプリでは、アパート・マンション・一戸建て の賃貸情報、マンションや一戸建てなどの売買物件が検索可能だ。賃貸物件は「場所」、賃料や間取りといった各種の「基本条件」、“1階以上”“追い炊き”といった細かい要件を指定する「こだわり条件」などで絞り込める。

 「場所」の設定では、「路線・駅を指定」「市区町村を指定」「現在地周辺」「キーワード検索」の4種類の方法があるほか、ユニークな選択肢として「キーワード検索」がある。例えば、「吉祥寺 デザイナーズ」というように、思い思いのキーワードを入力すると、そのキーワードに該当する物件がピックアップされる仕組みだ。

 また、検索時の条件を「マイ条件」として保存しておけるのも便利。複数の引越し検討エリアの検索条件を保存するのはもちろん、同じエリアでもいくつか検索条件の異なるものをマイ条件に保存して、検討に役立てるというのもいいだろう。

 このほか、同アプリではMENUボタンを押すと出てくる「家賃相場」で、現在地付近の家賃相場を簡単にチェックできるのもポイント。間取りをタップするとそれぞれの家賃相場が表示され、その条件に沿った物件情報を表示することも可能だ。土地勘があまりない場所に引っ越すときには、この機能が役立ちそうだ。

●通勤・通学時間から物件を探せる「at home:賃貸・新築マンション・アパート・不動産情報」

 全国約5万店の不動産会社が保有する不動産情報を集約した、不動産総合情報サイト「at home web」のアプリ。アパート・マンション・一戸建ての賃貸・売買情報 だけでなく、駐車場や店舗、事務所、土地、ビル・倉庫など、さまざまな物件を検索できる。東京・大阪などの大都市では駐車場を探すのに苦労するとよく耳にするが、このアプリを使えば“愛車の家”も一緒に探せるだろう。

 賃貸物件の検索方法は、まず賃貸物件のジャンルを選択し、次にエリアを選択する。「現在地周辺での検索」では、検索範囲を300メートルから1.5キロメートルの間から選択可能だ。エリアを任意に選択する場合は、「沿線・駅から探す」「通勤・通学時間から探す」「地域から探す」という選択肢が現れる。

 筆者はこのうち、「通勤・通学時間から探す」というのがなかなか使いやすいと感じた。通勤・通学先の最寄り駅と希望の所要時間、乗り換え回数を設定すると、その条件に沿った物件が探せる仕組みだ。隣接する都道府県を含めて検索することもできる。

 また、条件で細かく絞り込む「こだわり条件」が全65項目と充実しており、さらに「キッチン」「収納」「テレビ・通信」といったジャンルごとに分かりやすく表示されているのが良い。登録されている物件数が多いので、ワガママな条件を設定しても物件が該当する可能性は高いだろう。

 このほか、スマホならではの一風変わった機能として「振って検索」が用意されている。端末を振ることで指定した条件に沿った物件を表示する機能だ。これで検索すれば、ちょっとしたおみくじ感覚で楽しめるかもしれない。

 さらに、検索結果を見ていてもっと好条件の物件が見たいと思ったら、検索結果一覧の右下にある「おすすめ検索条件」を使おう。より多くの検索結果を表示するために、これまでに設定した検索条件の改善ポイントをアドバイスしてくれる。満足できる情報を得られないときには活用するといいだろう。

 また、MENUボタンを押すと出てくる「相場情報」でエリアと沿線を指定すれば、その路線の各駅の物件の相場を間取り別にチェックできる。沿線単位で家賃相場をずらりと並べてチェックできるのは、ほかのアプリにはない機能といえる。

●街の情報をチェックしながら部屋探しができる―――「CHINTAI」

 「CHINTAI」は、賃貸物件情報検索サイト「CHINTAI」の情報を検索できる不動産アプリ。ユーザーインタフェースが洗練されており、スマートフォン上で快適に利用できる。

 最大の特徴は「地図から探す」で街の情報を見ながら物件を探せる点にある。まず、ほかのアプリと同じように住みたい駅や場所、家賃などを設定すると、物件が地図上に表示されるはずだ。この際、画面右上の「周辺設定」で、行動範囲や表示したい街情報(コンビニやスーパーなど)を選択すれば、これらの情報を地図上に表示できる。住みたいエリアにどんな店舗がどの程度あるかが分かるので、生活のイメージもしやすくなるはずだ。

 また、地図上で駅のアイコンをタップすると、家賃の相場や街の特徴、クチコミ、人気グルメ情報なども確認できる。街の雰囲気がつかみやすいので、これまで知らなかった場所への興味がわくかもしれない。

 さらに、物件詳細画面の「シェアする」ボタンで、Twitter投稿、Facebookでのシェア、mixiチェック、メール送信ができる。親に自分が新しく住む部屋を教えたい、あるいは恋人との同居の相談をしたいなど、ほかの人と物件情報を共有したいときに便利だろう。