検察がどういうつもりだったのか、はっきりしてほしいですね。



厚生労働省の村木厚子元局長(54)の公判では、大阪地検特捜部が当初描いた事件の構図に沿った供述調書を誘導によって作成したことが批判された。フロッピーディスク(FD)のデータ改ざん疑惑が新たに浮上した。故意であれば、違法ともいえる検察の捜査の在り方がいっそう厳しく問われそうだ。
 改ざんされたFDは検察側が証拠請求しなかった。このため、弁護側が公判前整理手続きで開示させた捜査資料が証拠採用され、最終更新日時が「2004年6月1日午前1時20分」と判明した。
 公判で検察側は日付を特定せず、村木元局長が6月上旬に元係長上村勉被告(41)に偽証明書の作成を指示したと主張。データを前提とすれば、元局長の指示は仮にあったとしても5月中となり、検察側主張は矛盾していた。