正月の国立歌舞伎は新作の通し狂言と決まっているけれど
今年は平成27年(2015)以来、5度目の上演となる「八犬伝」。
通し狂言と銘打ってはいても、
長大な「八犬伝」が三時間半の上演時間ではみとり狂言と変わらない。
物語を読んだことの無い方にも分からなければ歌舞伎とは言えないのに・・
と思う程ダイジェストな舞台。
以前、織田紘二氏が講演の中で
「南総里見八犬伝」の敵役が扇谷定正(史実では上杉定正)なのは、
彼が太田道灌を暗殺したからだと言っていたのが忘れられない。
それ程江戸の巷では人気の太田道灌だし、そうした事を踏まえた作品作りが古典には有るのだけれど
現代人の心に繋いで行けるのか?
周りのお年寄り達の反応を見ても、ちょくちょく不安に思う。
江戸太神楽
以前は幕間のロビーで披露された江戸太神楽も舞台の上で・・。
まずは令和四年寅の初春に感謝