物議冷めやらぬ法案を大騒ぎして成立させていますけれども。

 

国としてすでに死に体だというのは、何も組織犯罪云々だけではないと思うのです。

 

 

と言いますのも、これほどに「人手不足です!」と言っているのに、国民を守る守らないの話の前に、どっからどう見てもどれだけ読み込んでも、この先、「人口増加」の目途は100年経っても見えてこないんです。

 

参考資料としてはコチラ『日本の将来推計人口(平成 29 年推計)』(国立社会保障・人口問題研究所)。あんまり細かすぎて大変ならばコチラ『高齢社会白書』(内閣府)。時間がないなら概要版でも良いですね。

 

先に断っておきますが結構、覚悟を持って読まないとブルーになること必死です。

 

 

どの資料をどんだけ先を見通しても人口上昇の欠片もない(笑)。もはや大和民族としては絶滅するんじゃないのってくらい、「出生率が高く推移したと仮定しても」ガンガン減るのが分かります。

 

中でも驚異的なのが、生産人口。既にピークだった1995年から現在までの20年ちょいで約1,000万人が減ってます。これがさらにあと僅か10年程度(倍の速度!)で生産人口が1000万人近く減る予測。予想じゃないんですよ、「予測」なんです。こればっかりは東日本大震災級の天変地異でも大きく外れていない。だって、僕が生まれた頃の人口予測も全く当たってる訳ですし。

 

資料を見る限り、もはや、AI導入がどうのこうのとか、技術革新でどうにかこうにかとかの次元ではありません。既に1,000万人分減っただけ労働力への過剰感は半端ないのに、その倍の速度で1,000万人規模の労働力を埋めるほどの技術革新が起こるような気配は今現在掛け声は20年前からあるけどどうにかできる気がしないのは何故なんでしょう。

 

 

なんでこんな事調べてみようかと思ったのかってきっかけはもちろん「不安な個人、立ちすくむ国家」~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~次官・若手プロジェクト(経済産業省)ですよ。そしてこういったもんを読んでれば休んだ気になrらgほrg…

 

で、読んでみた結果、まだこの見解でも温かったんだ…と言うのが感想です。ちょっとやそっとでどうにかなるレベルじゃない。新しい人口推計はなんで大きく取り上げられなかったんだろう。都合が悪すぎるからでしょうか。

 

 

高齢者介護の現場から言えることは、「リハビリ云々言ってる場合じゃない」ってこと。2040年過ぎには高齢者数はピークを迎えるけれど、後期高齢者数はそこから激減しないんです。しかし、働き手は絶望的なほどいない。

 

激減するのは74歳未満の側だけであって割合がマンツーマンという…育児介護のダブルケアがそれ以降ずーっと平均値。現段階の人員基準だと2割くらいが何らかの形で医療または介護従事しないと無理じゃないかってくらいにまで陥りそうな計算。

 

通信教育ならぬ、通信リハビリでもしなきゃなんないレベルじゃないかしら。学校代わりに入り口はあっても出口がないような施設でひたすら収容するような。

 

あるいはアレかな。僕らが高齢者になった暁には「高齢者派遣」と称した「輸出」。若い人たちを輸入して、年寄りは「知識輸出製品」として出荷する。ひたすら若い人たちのパラダイスに確変でもしないと無理じゃないかしら。

 

 

僕が80歳まで生きちゃってたら、だいたいその頃人口は1億を割り込む計算。単純に「東京都民の倍」ですよ?首都2つ分消えるって…想像が追い付かないんですけど。

 

そして資料には「おまけ」的に100年後が書かれてて。出生率が維持されたとしても総人口が5,000万人!下がると4,000万人切るんですよ?もう、孫の存在がマジでレア。ひ孫に至ってはSSR。

 

 

ところで大騒ぎしている『2025年問題(団塊世代が75歳を越えるっていう話です)』ですけど、その前に介護離職問題が解消してなかったら、凄まじい人数が介護離職しますけど、それについては如何なんでしょう。

 

『介護離職ゼロ』発言はもうすでに認知症症状が著明になったのかもしれませんけど、介護離職ゼロどころか年間10万人ずつ離職してる現状だそうじゃないですか。

 

「介護離職ゼロ」とかいう魔法はいったいいつになったら発動するんでしょう。「介護離職者は逮捕する」とかの法案を強行採決でどうにかするんでしょうかね…?

 

そうすると「子ども産んで育てる」ことはもう無理っぽ…

 

 

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