手の動きの謎・2 | 小津安二郎『東京物語』の謎解き

小津安二郎『東京物語』の謎解き

今まで誰も指摘してこなかった、小津作品の「秘密の演出」や「謎」を解明していきます。

手の使い方の、分かりやすい例です。


1.序盤で京子(香川京子)が、

  「 行ってまいります 」 と挨拶して出勤します。


2.場面が東京に移ると、実君(村瀬禅)が、

  「 ただいま 」 と挨拶して帰宅します。


(以下の画像。 実君は、反対から並べています)


1.
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    右鞄     →  左鞄(靴を履く)   → 右鞄(左手で戸)
2.
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    右鞄     ←  左鞄(靴を脱ぐ)   ← 右鞄(左手で戸)


二人とも鞄を、右手→左手→右手 と持ち替えます。


京子が 「 行ってまいります 」

実君が 「 ただいま 」


行って、帰ってくる。

二人はつながっているんです。


服装も似ていて、手の使い方もソックリです。


こんなふうに、手の使い方で人物のつながりが分かるのです。



京子と実君は、親和的なのです。


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