消える腕時計 | 小津安二郎『東京物語』の謎解き

小津安二郎『東京物語』の謎解き

今まで誰も指摘してこなかった、小津作品の「秘密の演出」や「謎」を解明していきます。

以下にある、志げ(杉村春子)の二つの画像を比べてみてください。


どこか変ですよね?


左が12分45秒、右が12分50秒の画面です。

(DVDによって、若干違います)
小津安二郎『東京物語』の謎解き 小津安二郎『東京物語』の謎解き



腕時計の時計部分が、見えたり、隠れたり。


ほんの5秒しか経過していません。



これが、小津監督の演出の特徴です。


小津監督は、構図優先なのです。


そのためには、「 連続した画面の整合性 」 など二の次になります。


       

他には、窓ガラスの割れ跡が、現れたり隠れたりします。


窓ガラスの割れ跡は、紀子がクライマックスで嗚咽するカギになっています。



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