まいど、かとちゃんです。
あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの ふえたいこ
今日はたのしい ひなまつり
突然ですが、もう、ひなまつり?
今日、通勤途中のラジオでは「ひなまつり」の話題が流れていました。
節分を過ぎると、ひなまつりモードですね。
昨日、岐阜市内の「空穂屋」というお店にふらっと立ち寄りました。
玄関を入ると、ステキなオーナーの方がみえて、奥の間に飾ってあるおひなさまをぜひ見てほしいと案内され、奥に入ると、江戸時代から現代までのおひなさまが、所狭しと飾ってありました。
↑江戸時代のおひなさま
オーナーの方の手書きの説明がありました。
「玩具・信仰・鑑賞が融合した日本独自の文化」
「ひなまつりは、古代に始まる上巳の節句の祓いに用いられた形代(紙などでつくった「ひとがた」)と貴族の女子の人形遊びが互いに溶け合って、いつの間にか人形をつくり、遊び楽しむ行事に変化したと考えられています。」
「太平の世を迎えて庶民が年中行事を楽しむ余裕が生まれると祓いの形代はきらびやかな衣装をまとった雛人形へと姿を変え、子どもの成長を祈り、病気厄災をさける気持ちが節句行事と結びつき、玩具である人形に素朴な信仰心が融合して、ひな祭りに発展したのです。」
「人々は、生まれた娘の健やかな成長と幸せを美しい雛に託して祈り、親類縁者もそれぞれ人形を贈って初節句を祝いました。玩具・信仰・観賞という三つの要素が複雑に絡み合って、日本の生活文化の中で育まれて、ひな祭りは諸外国には見られない日本ならではの女性を中心とする人形祭りです。」
「年中行事大辞典」には、こんなことが書かれていました。
「民間においてはこの日に野外に出て、山遊び・野遊びなどがなされることになっており、特に近世期における庶民の浜遊び・磯遊びは、きわめて盛んな行事としてなされていた。人々が海辺に出て祝宴を催したり、魚介類を採ったりすることも見られたが、これが潮干と呼ばれるもので、今日の潮干狩りはその伝統を引き継ぐものである。」
「三月節句の日は、いうまでもなく雛祭りのなされる日でもあり、雛人形を飾って女の子の祝いもなされたわけであったが、この雛祭の祝いを家の中ではなく、屋外の川端で行うという習俗もあって、群馬県内の各地にそれが見られた。そのもっとも有名なのものが「乙父の雛祭」であって、女の子たちが河原の石を積んでシロと呼ばれる囲いの壁を築き、その中で飲食を行う。」
正月にはじまり、ひなまつり、七夕など季節ごとの行事にはひとつひとつ大切な「意味」があって、地方によってその行事の楽しみ方いろいろあるんですね
そんな「意味」をきちんと伝えてみえるオーナーの方はどんな方なんだろう?
どんな想いでお店を経営してみえるのか聞いてみました。
ここ「空穂屋」は、永禄十年(1567年)に美濃を制した織田信長が、尾張清州より町人を呼び、空穂屋町をつくったが、現在は靭屋町となったこの地に、当時の名前で昨年10月にオープンしたそうです。
「世界47ヶ国を旅して、旅の疲れを癒してくれたのは、すっかり忘れかけていた先人たちが残してくれた色彩豊かな日本の伝統文化だった。」
「春夏秋冬の季節ごとに取り入れた日本人の美意識を今一度「めぐる文化」として皆様に提供し、悠久の一時を共有したい。」と
ひとつひとつていねいに作業をしながら語られる姿は、凛としながら自然体な感じで、とてもステキな方でした
さらに、ここのオススメはオーナー手作りのドーナツ
添加物は一切使わず、無塩バターを使用したこだわりのドーナツは、自然の甘みがあってとってもおいしいですよ まじでオススメです
町屋風に造られた築100年の建物は、街中に居ながら、まるで山の中か田舎にいるような自然と調和したなんとも居心地のいい空間でした
空穂屋 :場所は、岐阜市靭屋町(伊奈波神社の近くです)。