勝又敬子さんという踊り手さん。
そんなに何度も観たことがある訳ではないのだけど。
舞踏、っていうのを観るようになって、
初めて泣いた(それもボロ泣き)踊りの人。
自分も在籍してたカンパニーの先輩にあたる。
時期は被ってないけど。
次にある舞台で、
それは再演もので、
私は勝又さんの踊ったパートをやるのだ。
勝又さんのパートを踊るのは初めてじゃない。
前のカンパニーの再演ものでも、
勝又がいたから出来た、と言われるシーンの踊りを、やったことがある。
(先輩方からボロクソ言われましたが)
できっこないのだ。
私は勝又さんじゃないから。
勝又さんのために作られた踊りを
勝又さん以上に踊るなんて。
再演、って。
再演される作品は、素晴らしいから再演されるのだ。
けど、
再演にあたって、キャストは変わっている、なんてことは、あることだよね。
再演にはよくあたる方で、
私はデビューも退団も、
同じ作品の再演だった。
オリジナルには出てないけど。
そこに私はいるのか、いないのか。
私のような我欲のかたまりには、
お前なんかいない、
くらいのところで踊る方がいいのかもしれないとも思う。
自分なりの
などと思う前に、
空っぽのなかに
自分ではないものを取り込んでみたいとも思う。
悔しさや嫉妬やあこがれや
ドヘボでもやめられないで踊っていることや
せいぜいパンパンになって
受けてたってやる