楽天ブログから貼ります~。
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待ってましたよ山路和弘さんご出演舞台!!
情報に乗り遅れて「ジャージーボーイズ」観劇しはぐってしまったんだよなあ・・・。
長澤まさみさんのドラマ「エルピス」も見てなかった・・・。
なかなかチェックする余裕がないのよねぇ。
でもこれは気づいて良かった!!
青年座映画放送を離れるそうで・・・劇団青年座にはそのまま在籍、ということで、会社のマネジメントから離れてフリーに、ってことだよね。
ま、舞台が観られれれば私は満足です。コロナ前みたいにまた出待ちなどでお会いできると嬉しいのに。
さて、東京芸術劇場へ。
光ってしまってみにくいが、ポスターである。
劇中に登場する嶺岡幕府商事という会社の、減量丸というサプリのCM、という設定だ。
この会社が変、もとい、おもしろくて、社長(山路さん)とその元妻(野々村のんさん)が異常なほどの室町幕府好きで、社長の名前は義政、妻は富子で、社長は将軍、元妻は鎌倉公方と呼ばせている。
そこにある女性が参勤交代(研修制度)でやってきて・・・という話。
随所に笑いが起こるコメディー。
この会社の設定自体が普通じゃないからそれだけで面白いのだが、そこから、「謀反」があり、さらにまた「謀反」があり、思いがけない社会問題(しかも隠蔽されていた)も明らかになり、そこに男女関係のもつれもからみ・・・というお話。
自分も先日舞台の公演があったけど(市民劇団)、やっぱりプロの脚本ってよくできてるなあ、と、物語の進み方にものすごく頷いてしまったのであった。
役者さんの絶妙な間、よく響く聴き取りやすい声(麻生侑里さんの声がすっごく響いていて素敵だった)、山路さんのおちゃめな姿と哀愁漂う姿、主役の小暮智美さんのさわやかな綺麗な声。
すべての役者さんがものすごく個性的で1時間55分ノンストップの舞台に、ずっと集中して引きつけられていた。
最後の方の、山路さんと野々村さんの2人の芝居は、その前に若者3人の芝居があったけど、そのテンポのよさと勢いに比べて、しっとりと、じっくりと、年齢を重ねた者が語る故の重さ、切なさを感じて、月並みだが、すごいな、さすがだな、と思った。
他には、社内放送のピンポンパンポーンの旋律が陰音階で、上行形も下行形も変に美しかった(笑)
山路さんのちょんまげもチャーミングだし、歴史好きの身としては歴史の話も「あーあったあった」と思って聞けたし、山路さんのことわざ間違いもかわいかったし・・・あれ、山路さんのことばっかりだ、ま、ファンだから仕方ない♥
一言出言うと大変面白かった!
設定も面白いし、まあこんな会社は現実にはないだろうけど、もしかしたらあるかもしれない、っていうギリギリのラインを攻めているような感じだし、ただのコメディーだけではない、公害問題という社会問題もぽんと入ってきて、最初の方からそれを感じさせる台詞があったので予想はしていたけど、こんな展開になるとは思わなかった、というところが実に面白かった。
何より・・・
山路さんの舞台が観られて良かった、と心から思ったのであった