私の母は80歳まで

日本舞踊で舞台に立っていました。

コロナ自粛がなければ

まだ続けていたと思います。


舞台といっても

お教室の「おさらい会」なので

規模は小さいもので

観客も身内、知り合いが殆どでした。


出演作品は古典ばかりでなく、

踊りを知らない人が観ても楽しめるような

新しい作品もありました。


若い娘の道ならぬ恋物語みたいな作品は

後から「観ていて泣けました」という

知らない人からの感想をもらったらしくて、

喜んでいました。


私はDVD で観たのですが、、

踊っていたのは

母なのに母じゃない、、

いじらしくて、はかなげな

恋する娘そのものでした。


母と「恋」の話なんて

絶対できない母娘関係だったので

不思議な感覚、、、。


私は、恋する乙女の踊りは、、

ちょっと苦手で、っていうか、、

覚めた大人には照れもあって、多分無理。


今踊っている若い娘の踊りは

恋物語ではないけれど

はじける若さが表現出来なくて

マダム風味になるのが悩みで、、

母に質問てみしたんです。


「若い娘を踊るとき、気を付けてることって

あるの?娘らしい仕草とか、気持ちのもっていきかたとか、、」


すると、母は暫く固まって、、

何言ってるの?この子は、、って感じでキョロキョロ


「そういう振り付けなんだから、それだけよ」

って!!

(COOLだねー笑い泣き)


そっか!

どうやったら若い娘に見えるかなんて、

振り付け通りに踊れば、そうなるふうに

出来てるんだわ、、。


バレエと日舞じゃ

もちろん一緒に出来ないけど

まずは振り付けの意図するとおりに

踊ること。


跳ぶところは跳ぶ

止まるところは止まる

型どおりにきちんと踊れば

そこそこ娘に見えるはず。


はじめから

娘に見えるかどうかに

気をとられすぎてたわ。


まずは

振り付けとおりにきちんと踊るってことを

がんばろう。


大人バレエって言葉はあるけど

私は簡単バージョンではなく

ほぼ原型振り付けのまま踊りたいから

そこには「大人向け」の動きなんてないはず。

「大人からバレエだもん」て言い訳するから

マダム風味になっちゃうんじゃなくて?


素直にきちんと踊って娘になろう!

なんてことを思いました。

(体型管理はちゃんとやろう!今度こそ!)




おまけ。


よろしかったら

うちのマミーの踊りを観てやって
くださいませ。

渋いお着物の後ろ姿は
長唄での堂々とした踊り。

この右下のが
多分恋物語でよよよよ、、って
嘆いてるところらしい。

左上の、動いてるところを見ると
ほぼ、バレエの後ろカンブレくらい
のけぞってて、、
やるなぁ、、って思いました。
プリエ、ルルベ的に
沈む、伸びるの動きでメリハリのある
踊りでした。

踊りが素敵にみえるポイントって
根っこは同じなんですね。

やっぱり、
母にはかなわないわ。