今月の映画鑑賞は

配信4作品、

映画館上映1作品です。

今月は、、

観てよかったと思える作品に出会えて

満足しているので、、

早いけど、締めます笑。



照れ「オートクチュール」(2021年仏)


これ、好き。

引退間近のハイブランド(クリスチャン・ディオール)のトップお針子が

移民2世の少女と出会い、

少女をお針子への道へと導いて

生きる意味を教える。

そして彼女自身も変わってゆく、

少女に「与えた」のではなく

少女からも「与えられた」のだと気づく、、

いい話。

憧れの街パリのオートクチュール、

でもそれは

自身では決してそれを身に纏うことのない

職人たちの努力により作り出されたもの。

先輩からの技術を伝承していくこの仕事に

誇りをもっている職人たち。

そんな仕事への想いを語る

素敵な台詞が沢山ありました。


華やかなパリ、

そこでは人種や階級によって

今いるところから抜け出すことの

困難さに負けてしまう人も沢山いて、、

そんな中で、誰かに手を差しのべて

抜け出す道案内をしようとする人って

尊いな、、

好きな映画です。

元気が貰えました。




照れ「裸足になって」(2022年仏・アルジェリア)


前に紹介した「オートクチュール」の

移民2世少女役の女優さんが可愛かったので

出演作を検索したらでてきました。

8ヶ月特訓受けてのバレリーナ役。

すぐに怪我してしまうのストーリーなので

バレエの見せ場は無かったけど。

ダンス映画と思って軽い気持ちで観ましたが

アルジェリア、、

情勢不安定な環境での過酷な人生が、、

そこには語られていました。

単純な「立ち直りの物語」ではなくて

やりきれない辛いエピソードもあるけれど

それでも希望を捨てない少女と

取り巻く人たちに感動しました。

いい映画です。




照れ「怪物」 (2023年日本)


カンヌ出品で話題になりました。

是枝監督の作品には

ちょっと怖いものもあるので

この作品も、、ダークな世界かな、、と

ネガティブに感情を揺さぶられたくなくて

避けていたのですが、、

家族が見始めて、、所々目にしてたら

気になってしまったので、

後日一人でじっくり最初から観ました。

(有料で!笑い泣き)


よかったです。

一人一人が一生懸命生きていました。

同じ出来事についてなのに

当事者たちが

それぞれの視点から語ることで

見えかたが全く変わってしまう、、

そこがほんとに怖いところ。


役者さんが、皆素晴らしくて、、

田中裕子さん、だいたい怖いよね、、笑い泣き

安藤サクラさんの、一生懸命たけど

空回りしてるお母さん、

十代のはじまりの無邪気さ、煌めき

不安定さを見事に演じた

子役たち、、


イチオシは、、担任の永山瑛太さん。

この役は、、彼でしか成立しないってくらい、

ぴったりでした。

(「最高の離婚」「リコカツ」とも重なる

彼の独特の雰囲気、、好き♥️)

そういえば、脚本は坂元裕二さん、

彼の脚本では瑛太くん常連だし、

役にぴったりなの納得。


映像も音楽(坂本龍一さん)も

とても美しい映画です。




照れ「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき

想い」


まず題名に一言、いいですか?爆笑

原作のLegends of the Fallから

「the」だけ省略するの、何故?

カタカナならたった一文字よ?

邦名あるあるですよねぇ、、

ラジオ英会話で学習中の私、

「a」なのか「the」なのか

めちゃ考えて作文してるんだから、

こんなことされると、、怒るよプンプン


私、ブラッド・ピットって、

かっこいいと意識したことなくて

この映画で初めてその魅力にやられました。

先住民に育てられた自然児で

野性味ありながらはにかむ笑顔が可愛くて

今まで推してたコリン・ファースとは

全然違う路線の俳優さんだけど、、

他の作品も観てみたくなりました。


さて、ストーリーは、、、

20世紀初頭のアメリカ、モンタナが舞台。

軍人だった父親は

政府への不審から

田舎に移り、先住民と3人の息子と

牧場経営をして暮らしています

田舎が苦手な妻は街で別居。


兄弟物によくあるパターンですけど、

真面目で融通のきかない兄、

不真面目なのに皆に愛される弟、

末っ子キャラの弟、


そしてその末っ子の婚約者として

美しい娘がこの男所帯に来たことから

波風がたち始めます。


この家族に起こる悲しい出来事、

出ていく息子たち、

新しい家族、

穏やかな日々、そして、、


家族の長い物語も

やがて終わりが訪れます、、、


この映画、、好き。

としか、上手く言えません。

彼らと生活を共にして生きてきた

先住民を語りべに

淡々と語られる50年の物語。





照れ「四月になれば彼女は」(2024年、日本)


映画館で鑑賞してきました!

苦難の時期を、乗り越えての初!です。

久しぶりの映画館は

椅子の座り心地かとってもよくて

暗くて、、静かで、、、

前半、、うっかり眠ってしまいました笑い泣き

(レッスン後で疲れてたの)


原作を読んでいるので(まだ途中だけど)

それでもなんとか、大丈夫、照れ

一度目覚めたら、今度は最後まで

この世界に入り込めました。


観客レビューとか

人それぞれってことでいいのだけど

うっかり見てしまって、、

「よくわからない」とか、ってレビューも

多くありましたけど、、、

私は、、なんだかわかってしまって、、

(私も考えすぎる面倒な女笑い泣き)

私には、いい映画でした。照れ


人を愛することに

何故こんなに臆病になるのかなんて

「真っ直ぐ恋愛にのめり込める」タイプの人、

特に若い人には

なかなか、、理解されないかも。

むしろ「愛は、その形が変わってゆくもの」と

実感しつつある世代には、、

刺さるのでは?


というのも、

この映画のエンディング曲を担当した

藤井風さん(26さい)が、

「この映画は長く生きて来た大人の人に刺さると思う」なんて若者発言していて、、

(50代マネージャー大泣きしたらしい)

確かに、、と思ったんですよね。


「愛」は形が変わっていくもの。

そのことを受け入れることが出来れば

「愛」は失くならないんじゃないかな、、。


佐藤健さんや長澤まさみさん出演の

若者向け恋愛映画と思って観たけれど

私、とても考えさせられました。

私にはいい映画でした。


そしてそして、、

この映画を観に行った最大の理由は、、

「推し」の歌が

エンドロールにのせて流れるのを

この耳で身体で楽しみたかったからです。


そして、それは

この映画のその後を想像させるようなもので


終わりが来るのはわかっているけど

すべて受け止めて共に生きていこう、、

そして、手放すことで

心は軽くなって

満ち足りてゆくよ、、って、、

素敵なエンディング曲に

大満足。

(エンドロールの途中で出ていったのは

おじいさんだけだったわ、、)


照明が灯るまで

余韻に酔いしれていました。


映画館でみる映画はまた格別でした♥️