前の記事の

「湯を沸かすほどの熱い愛」と

「チチを撮りに」の続き



ネタバレを含む感想です。




「湯を沸かすほどの熱い愛」

宮沢りえちゃん、

ほんとによかった、、。

余命を知ってからの奮闘とは、、


行方知れずの夫を探しだす。

休業中の銭湯を再開する。

学校生活でつまづいている娘を

立ち直らせる。


そして、、

この娘は実の娘ではなく、、

その目が見えない実母に

会う日が来たときのために

幼い頃から手話を習わせていたのですが、

その母に会わせることにするのです。


途中手話が出来るエピソードが

あったのは、

そんな伏線だったのです。


夫、オダギリジョー、

フラフラ夫の役が多いけど

これも例にもれず、、

家庭持つの3回目。

今回家を出ていたときの相手は

幼い娘をおいて出ていっていて

(オダギリジョーの子ではない)


彼女は夫と一緒に

その子も連れ帰って

家族4人暮らしがはじまります。



そして、、自分自身のために

子どもの頃別れた母にもう一度会いたくて

探し出したのですが、、


その母は幸せに暮らしていて

置いてきた娘のことは

忘れてる?

知らんぷりした?

とにかく、、会えませんでした。


実の子ではない娘たちへ

こんなに愛情を注いでいる主人公、

なのに、

自分は実の母の愛を受けないままで、、


ここは、悲しすぎて、、、えーん

胸が痛い、、。


そんな母しか知らない彼女が

大きな愛で娘を育てたことに

なおさら感動します。


そして、死期が近づき

彼女は病院に入ります。

辛い顔を子どもたちに見せないように。


病室の外から

母にエールを送る家族。

悲しい別れが近くても

暖かい、、。




葬儀が終わり、

出棺後は家族だけですごします。

河原でピクニックしたりして。

(霊柩車は借りたらしい?)


そしてラストシーンは

花を敷き詰めた銭湯の湯船で

眠る母親。とても綺麗。


次のシーンは

お風呂で暖まっている家族。


「お母さん、あったかい、、」


びっくりえっ?


お母さんでお湯を沸かしたのかどうかは

はっきり表現してません。

ガーン


そんな?!

あんまりな想像をさせるラストには

賛否両論でしょうけど、、

私はこんなお弔いも

いいなと思います。




つづいて

「チチを撮りに」


葬儀の裏で

夫の財産分与を放棄せよと

せまる元義弟妻!

(元義弟、の妻、ややこしや~)

元夫は新しい妻に出ていかれて

いたのでした。

なので、実家を取り仕切るのは彼女。


娘たちは怒ります。

夫の勝手で離婚したのに

慰謝料も請求しなかった母が

どんな思いで自分達を育てたのか、

そんなつもりはさらさらない、と

たんかをきって、でていきます。


火葬場に行かずに帰るという娘たち、

帰路で、妹がいいます、

泣きながら

「お母さんの思いを伝えてない」と。


急いで火葬場に駆けつけるけど

たった今、扉はしまったところで、、


義弟「ちょっとまった!出して!戻して!」

係「無理です、火ついたし」

義弟「消して!消火器!はやく!」

娘「やめて!焦げたお父さん見たくない!」


こんな大騒ぎになって、、

笑っちゃってもいいですか?

滝藤賢一さんが 面白すぎて笑い泣き


お父さんを撮りそびれたので

白くなったお父さんを撮るのですが、、

そこで長女がお骨を一欠片

こっそり盗んで帰ります。

ガーン

タバコの空き箱にいれて!

(長女いわく、万引きしたって😆)


お母さんにお土産🎵

お母さんは感慨深げに握りしめると、、


川に、、ぽーん!、、ぽちゃん!


呆気にとられる娘たち。びっくり


「ここなら、

いつでもお参りにこれるでしょ!」と母。


そーか、、、

これが彼女なりの

愛していた夫の弔いかたなのね、、。



しんみり観てたら

お父さん浮いてきちゃって、、

マグロがやって来てパクっ!😱

(お父さん、マグロ大好きのエピソードが

ここで生きるとは!)


こんなコントみたいなラストシーン。

爆笑


これも、、ありだわ。



ちょっと不思議なエンディングの

2つの作品、

同じ監督、

中野量太さんでした。


ちなみに「浅田家」も

この監督です。