コスチュームやオーナメント | Swastika

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ようこそ、東インド古典舞踊ODISSI(オリッシー)の世界へ。

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<オーナメント> 右上から時計回りに
1.Chapasarika…首まわりにタイトにつけるタイプのネックレス
  Padaka tilaka…長いタイプでペンダントへッド(ロケット)がついたタイプのネックレス
2.Bengapatia…腰ベルト
3.かんざしタイプの髪飾り…好みでこのタイプを使わない方も多いです。私は大のお気に入りです。
  ※ちなみにSanjukta Panigrahiが使っていたのと同じタイプです。
  Khosa…うしろにまとめたおだんごにつける髪飾り、半月状などいろいろなデザインがあります。
  ※こちらは着けたときにコサの太陽の中にかんざしの三日月の飾りが揺れる素敵なデザインです。
4.Bahichudi…私のタイプは幅広のブレスレット。
  Kankana…写真とは違い、もう少し細いタイプのブレスレット
5.Kapa…イヤリング。jimkisと呼ばれるベルの形をしたぶら下がりのパーツがついたよく見られるタイプ。
6.Tikka…私の頭のてっぺんのオーナメントは3つのお寺を模(かたど)っています。
       トライセラトプスじゃないですよ(笑)。これもとても気に入っています。
  Alaka…(オロカ)は頭のTikkaとつながるサイドのパーツ
7.Taita…(タイト)二の腕あたりにつける腕輪

以上は私のオーナメントを例にご紹介しました。どちらかというと、ソリッドで少し力強い感じのデザインですが、ほかにも繊細で女性らしいものや花や孔雀などさまざまなモチーフを使った素晴らしいデザインがあって、見ているだけでも楽しいです。ちなみにオリッサ州のカタックという町は銀で有名で、繊細で美しいFiligree(=フィルグリー、これはフランス語だそうです。意味は"thin wire"、オリヤー語ではTarchasiという500年以上の歴史を持つ高い技術の銀細工です。)のオーナメントもとても素晴らしいです。すべてピュアシルバー(純銀製)ですが、オーナメントは安価なホワイトメタルのタイプもオリッサで普通に手に入ります。


$Swastika写真には出ていませんが私はこのほかノーズリングとアンクレット、リングも使用します。それ以外にグングルも含めた総重量はなんと私の場合は2キロ以上ありました。伝統を重んじていたころに比べたら、現代では踊るときの快適性を優先してオーナメントの数は昔ほど多くないというのだから驚きです。昔はどれだけたくさん身に付けていたのでしょう。ちなみにシルクの衣装を含めると全体ではかなりの重さになります。これらすべてをひとつひとつ身につけ、メイクアップをほどこし、身支度を整えていく過程は、ダンサーが日常を離れ、心を落ち着かせて神聖な世界へと向かう大切な心の準備の時間でもあるのです。

<グングル>
ダンサーは片方に50個、両足で100個の鈴がついた紐、グングルを足首にくくり踊ります。しゃん、しゃんと清らかで美しい音がステップとともに響きます。オーナメントと同様にとても神聖視されており、お祈りをしてから左足から身につけます。舞台の前にグルジーが生徒の足に結んであげている姿を見たことがありますが、生徒はその間目を閉じ、グルジーに手を合わせていました。私はお祈りの言葉を知らないけれど「こうして舞台に立たせていただけるのも先生に教えていただいたおかげです」と感謝の気持ちを込めて、先生がその場にいない場合でも、プラナームをしてからグングルを結びます。


頭の飾り(タヒヤ)、アルタで手を赤く染めるのや、コスチュームのタイプや、メイクなどについてもこれから随時加筆していきます。