乳歯の晩期残存症例(単独歯インプラント)その1 | 落合歯科医院のブログ

乳歯の晩期残存症例(単独歯インプラント)その1

こんにちは。

今日は、
乳歯の晩期残存症例(成人になっても残った乳歯)です。

$落合歯科医院のブログ-左:乳歯。右:再植された親知らず

患者さんB様の歯列に、左右ともに乳歯の晩期残存がありました。
左下は、乳歯が駄目になったということで、他医院にて親知らずの再植を
しております。

$落合歯科医院のブログ-再植された親知らず。

この左下の親知らずの再植歯ですが、かなり歯根(歯の根っこ)吸収と根尖部の炎症を伴っており、抜歯することとなりました。

$落合歯科医院のブログ-インプラント埋入直後。

抜歯して1~2ヶ月ほど経ち、インプラントを埋入しました。

X線写真で見ると、
インプラント埋入直後は、インプラント体周囲に骨があまりない様子が伺えます。

その後、1年経過してからのX線写真を見ると、
ご覧のように、しっかりとした骨が出来上がっており、問題なく使えております。

$落合歯科医院のブログ-2年後のインプラント

患者様の骨の状態によって、骨の置換材料をインプラント体周囲に入れる医院もありますが、これだけ骨が出来れば、人工材料(異物)を入れなくても十分に機能します。
むしろ、人工材料を入れずに、ご自身の骨のみで恒常性を保てることの方が大事だと考えております。

$落合歯科医院のブログ

インプラント体の埋入方向を工夫することで、人工材料を入れないで済む症例がかなりあります。ちなみに、このインプラント体は、(黄色↓)のすぐ下にオトガイ孔(神経の出口)があるため意識的に避けて埋入しております。緑の太線は、下顎管です。



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落合 聡
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