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札幌在住、元小学校教員の整理収納アドバイザー みきちです。
小学1年生の息子、年少さんの娘の母です。
時計をみて、心臓が飛び出そうになった。
8時15分を指している。
息子が学校に着いていないといけない時刻だ。
息子と娘は私のとなりでまだ寝ている。
小学校入学して初めての遅刻である。
「ん？待てよ。そうか。今日は土曜日か。」
10秒ぐらいほっとしてから、また冷静になった。
いや、今日は土曜ではない。やはり平日だ。
むしろ今週は昨日始まったばかりではないか。
なぜ私は今日が休日だと思い、
一瞬安心したのだろうか。
自己防衛反応なのか。
人間とは窮地に立つと、起こること全てを
自分に都合よく解釈する生き物なのかもしれない。
「やばいやばい・・・・」
パニックになりながら、
子ども達を起こし、着替えるように伝えた。
幸いにも私は今日は外にいく仕事はないし、
娘の登園は9時までなのでなんとか間に合う。
問題は息子だ。
小学校一年生。
発表など注目されるのが苦手なタイプ。
遅れて教室に入っていく息子の精神的ダメージを考えると、胸がずーんとする。
「ご飯はどうしよう・・・」
食べなければ、今すぐ出発できる。
お腹がすくことは心配だが、
一時間目の授業には間に合うのではないか。
「寝坊しちゃったからしょうがない！今日はもう出発しよう。」
と提案すると
息子は
「えっ！？ご飯は！？」
と、とても驚いた様子で言った。
起きてから一番の驚きだった。
息子は、たたき起こされても、慌てふためく母を横目にそれはそれは落ち着いていた。
状況が分かってないのかと思っていたが、ちゃんと分かっていたらしい。
私は遅れて教室に入っていくことが息子にとって大きなダメージだと思っていたが
彼にとってのダメージは
「一食、食いっぱぐれること」だったようだ。
親と子の価値観の違いに私もまた驚いた。
しょうがないので学校に電話し、親子で寝坊したので遅刻する旨を伝えた。
（穴があったら入りたい。）
遅刻するとは伝えたものの、
できるだけ早く登校させたいと思ってしまう小心者の私。
息子は、別に遅れていくことは気にしてはいないようだが。
意外に気持ちの大きい息子に感心しながらも、
私の気持ちがいっこうに落ち着かない。
「何でもいいのでささっと食べられる朝ごはんは何か・・・」
本来ならば、今日は餅をベーコンで巻いて焼く
「ベーコン餅」が朝のメニューのはずだった。
食いしん坊の息子は、昨日の夜、
冷蔵庫にベーコンがあるのを見て
今日の朝ごはんは「ベーコン餅」であることを予想しニヤニヤしていた。息子は餅が大好きなのだ。
が、しかし、
この状況で
餅にベーコンを巻く心の余裕は私にはない。
昨日に限って次の日の朝食メニューを伝えてしまっていた自分を悔いた。
（いつもはそんなことしてないのに。）
息子には帰ってきてからおやつにベーコン餅は作ってあげるからと説得し、
海苔餅（磯辺焼き）に変更することにした。
が、海苔を切らしていたことを思いだした。
ではもうシリアルをささっと食べさせたらいいか！
シリアルなら息子も好きなので、餅との格差もさほどないだろう。
が、今度は牛乳を切らしていたことを思いだした。
なんて日だ・・・
「災難はたたみかけるのが世の常」
漫画（ワンピース）のセリフが頭の中を響き渡った。
結局、
トースターで焼いた餅に醤油をたらしただけのものを食べ、息子は登校していった。なんとか一時間目にはギリギリ間に合った。
今日の経験から
・目覚ましは必ずかけて寝るべし。
・窮地には、物事を自分に都合良く解釈をしてしまう可能性が高いので注意する。
・息子が一番大切にしていることは「食べること」。
・災難は畳みかかってくるのが世の常。
・すぐに食べることのできる食品ストックを切らすべからず。
ということを学びました。
今落ち着いて考えたら、
普通にふりかけご飯が一番早かったじゃん・・・・
と思います。
焦っている時って
本当に冷静な判断ができないものですね。
時間のヨハクの大切さ実感。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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